阿部寛さん(加賀恭一郎役)のコメント

(写真)
『赤い指』の台本をお読みになった感想を教えてください。
“加賀シリーズ”の中でも一番と呼び声の高い作品なので、『赤い指』をやれることに身を引き締めて臨んでいます。どこの家庭でも少し油断すればいつでも起きうる危険がある、そんな犯罪を今回は扱っていて、他人事には思えない身につまされる内容ですし、原作も読ませていただきましたが、「老人介護」や「家庭の不和」など…世間の家族が抱えている“身近な問題”の側面を鋭く描いた作品です。
この作品は、『新参者』の約2年前という設定なんですよね。
加賀がまだ人形町へ行く前の練馬署の時代で、松宮や亜美との関係もまだ距離があって遠慮がちですから、全く新たな気持ちで加賀という人物を作り直しています。
そういった理由から、セリフにも「変化」を意識されたそうですね。
『新参者』の中では、「ちなみに聞いてみただけです」といったセリフが決めゼリフでしたが、『赤い指』では一切使っていないし、原作の加賀にできるだけ近づけて演じています。ですから、コミカルを期待しているみなさんは物足りないかもしれませんが、今回は単発ドラマということで、ちょっと挑戦してみようということになりました。とはいえ、加賀のマイペースぶりは、変わらないんですけれども…(苦笑)。
撮影現場についてお聞かせ下さい。撮影は順調に進んでいますか?
撮影現場には、『新参者』でご一緒させていただいたスタッフの方も多くいらっしゃいますし、気心知れた関係でやれているので、なんだか楽です(笑)。信頼できるスタッフのみなさんに囲まれて、何の気兼ねもなくスッと撮影に入ることができました。
屋外でのロケも多かったのですが、幸い天気にも恵まれ、撮影は順調に進んでいます。ただ、11月後半〜12月にかけての撮影ということもあり、寒さにだけはセリフの面で本当に悩まされていますが。
最後に、視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。
「家族のあり方」について、非常に考えさせられる作品です。重いテーマを扱ったスペシャルドラマですが、家族の揃うお正月に、ぜひご覧いただきたい。よろしくお願いします。

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