[90] 2016.3.16 Wed. 20:00 晴れ

本日は音楽入れ作業日、
最終回の放送を二日後に控え、
音チームの勝負の日である。
今日も1日、熱く、冷静に、
みんなの作業を見守っていこうと思う



ほっ。

さて、
その噂の音楽入れ作業であるが・・・
まずは、昼過ぎから打ち合わせが始まった。
その打ち合わせには、
音楽Pの志田さん、効果の亀森さん、演出の健さん、先輩の渡瀬、
そして、見守り役として僕が参加。
編集上がりの映像に、入れ込んだ音楽・効果を、
一つ一つ確認していく作業である。


そこでは主に、
シーンと曲のマッチング、
曲が入るタイミング、抜けるタイミングのすり合わせ、
場面と、曲の盛り上がりのマッチング、
演出意図と効果が的確か、
などなど、あらゆることに関して詰めていく。
ある意味、無限通りの方法があるので、
議論も白熱していく。


しかしながら、最終話ともなると、
演出の健さんの意図、
そして音楽P志田さんの意図が見事に合ってくるもので、
なかなかスムーズに打ち合わせは進行して行った模様。

一応、僕も同室にて状況を監視、
なかなか、中身の濃い打ち合わせがなされていたと思うぞ。

ふむふむ。


さぁ、その打ち合わせも一時間ほど前に終わり・・・
今はMAの準備時間である。
打ち合わせがなされた素材と、
今度は音声チームとのミックス作業である。
音声チームはミキサーの桑原さん、MA担当の海坊主さん。

強風でのロケやら、波の音やら、
そういった環境の中でセリフを録る彼らであるが、
皆様がテレビで見る時には、何ら違和感なく聞こえるだろう。
そうなるまでに、あらゆるノイズを消したり、
よりクリアに聞こえるようにする「整音」と呼ばれる、
これまた途方も無い作業をやっているのである。


「普通に聞こえる」為に、
相当な作業がなされているのであるが、
以前、桑さんこと桑原さんに聞いたことがある。

「普通に聞こえるって、大変なことなんですね?」
そうすると彼はこう答えたのである。

「普通に聞こえるのが当たり前なんだよ。」
桑さんのドヤ顔、僕は忘れないだろう。

その当たり前を作る為になされている作業・・・

改めて、
誰一人として欠けてはドラマは作れない、
と感じたのである。

ほっ。


さて、
この後、最終話のMA作業である。
こちらも最後のMAである。
一つ一つ、丁寧な作業をして、
より良いものを視聴者の皆様にお届けしたいと思う。

皆様、もうしばし、待っていてくださいませ!!

それでは、

最終話の放送まであと50時間、

みんな、頑張ってくれよ!!!


追伸・・・

さて、
今日で90回目のブログであるが、

3月17日・・・91回目
3月18日・・・92回目

あとこの2回で終了である。
最後まで、皆様とドラマの橋渡しに、
少しでもなれるように、と思っている。

「極めて憂鬱な日々」
というタイトルであるが・・・
僕自身、これを書くうちに、
随分と晴れやかな気持ちになってきている。
それは、皆様と繋がれている、と感じられるからである。

ドラマ作りでも、なんでもそうであるが、
一人では何もできないことを、改めて痛感する3か月であった。
共に歩んでくれる人の存在がいかに大切かを、痛感する日々であった。

残りわずかではあるが、
最後まで、もちろん視聴者の皆様、広報部の皆様も含めた、
チーム「わたしを離さないで」全員で、
歩んでいけたらと思っている。

ほっ。


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