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國府 美和

Miwa Kokubu

コンテンツ制作局ドラマ制作部 2020年入社
担当番組:『日本沈没』『この初恋はフィクションです』『就活タイムカプセル』『マイファミリー』『クロサギ』『ラストマン』など

Works

About my work

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ドラマのスタッフとして働いており、AD(アシスタント・ディレクター)やAP(アシスタント・プロデューサー)などを務めています。
ドラマADは、「演出部」と呼ばれており、監督(ディレクター)と共に、ドラマの世界を作っていく仕事です。俳優部、撮影部、照明部、音声部、美術部、装飾部、制作部、メイク部、衣裳部、持道具、編集チーム、VFX、音楽、監修……などなど、ドラマの演出には本当にたくさんの人が関わるので、各分野のプロフェッショナルのスタッフの方々と密にコミュニケーションを取りながら、監督の演出プランを形にしていきます。監督の指示を待って遂行するというよりも、自らアイデアを考えて提案していくことが求められます。具体的には、物語の細かい設定を固めたり、お芝居に必要な小道具を用意したり、エキストラの方々にお芝居をつけたり、撮影現場で指揮を取ったり……と多岐に渡る業務があります。
一方ドラマAPは、プロデューサーの補佐、俳優部・マネージメントチームとのやり取り、SNSや宣伝まわりの対応、ポストプロダクションの調整などが主な仕事です。台本をつくるところから放送が終わった後まで、ドラマ制作の始まりから終わりまでの全体に関わる立場なので、また違った角度からドラマに関わることができます。
TBSでは、監督志望・プロデューサー志望に関わらず、まずADとしての経験を積むことになります。私は入社するまで映像制作に関わった経験はなく、お芝居に対する造詣が深いわけでもなく、全くの素人でしたが、ADをやってみて初めて演出というものの面白さに感動したのを覚えています。APをやってみると今度はドラマを成立させ、支え、盛り上げるための仕事の多様さに改めて驚き、日々勉強で、日々新鮮で、飽きない毎日です。飽きないと言えば、医療ドラマ、刑事ドラマ、恋愛ドラマ、料理ドラマ、学園ドラマ……と番組ごとに異なる世界に飛び込めるのも、この仕事の醍醐味かもしれません。

Positive part of my work

「何か良い物語があってそれを語る相手がいる。それだけで人生は捨てたものじゃない」という大好きな映画の台詞があります。自分が関わったドラマが、どこかの誰かの生活を少しだけでも彩ることができたかもしれない、と思える瞬間がやはり何よりもやりがいを感じます。自分の提案したアイデアがそのために一役買えたかもしれないという時は、ますます嬉しい気持ちになります。
また、家族よりも長い時間を共にして、一緒にひとつの番組を作り上げた仲間たちとの絆も、この仕事をやっていなければ得られなかったかけがえがないものだなと思っています。

Negative part of my work

クランクアップするとすべての疲れが吹っ飛ぶくらいの達成感を味わうことができる反面、撮影期間中の数か月間は目まぐるしい忙しさになります。太陽が昇る前に起きてロケバスに飛び乗り、朝から夜まで現場を駆けずり回り、三食ともロケ弁を猛スピードで食べ、電車が動いていない時間に家に帰る、なんて日もあります。家族や友達と会う時間がなかなか作れなかったり、次の日に着るものがないくらい洗濯物が溜まったりもします。
面白いドラマをつくるためにできることには際限がないので、責任感を持って仕事に向き合いつつ、適度に自分を甘やかすバランス感覚が大切になってくる職場だと思います。

Schedule of one day

11:00

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出社

準備期間中はだいたいこのくらいに出社します。
ドラマ部のフロアは数年前に改装してフリーアドレスになりました。

12:00

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昼食

赤坂には美味しいお店がたくさんあるので、ランチに行くことも!
この日は親子丼を食べました!

14:00

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本打ち

脚本家さん、監督、先輩プロデューサーと、台本の打ち合わせをします。
ドラマの設計図を作る、とても大切な時間です。
作品に込めたい想いを共有し、どうすればより面白くなるか意見を出し合います。

17:00

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デスクワーク

キャスティングや予算に頭を悩ませたり、演出チームと打ち合わせをしたりします。

20:00

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夕食

先輩がステーキをご馳走してくださいました!
これで明日も頑張れます!

21:30

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帰宅

自由時間を満喫します!
映画やドラマを観たり、アイスやケーキを食べたり、いろいろです。

最近は単発ドラマでプロデューサーの仕事に初チャレンジ中なので、ドラマ準備期間中の1日を紹介しました。撮影期間中と違い、準備期間中は比較的落ち着いた働き方ができます。プロデューサーの仕事は、台本づくり、キャスティング、予算管理、と初めてのことも多く、学びの多い日々です。ドラマ部では若手社員にも企画提出のチャンスが多くあるので、時間を見つけてドラマの企画書を書いたりもします。先輩プロデューサーの方々にアドバイスをいただくこともあり、とても恵まれた環境だと実感しています。

Outside work

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day off

撮影期間中の休みは、目覚まし時計をかけないで好きなだけ寝ることと、大好きな麻婆豆腐や美味しいラーメンを食べることに全力を注いでいます。平日が休みになることも多いので、人が少ない東京を満喫できます。
ドラマがクランクアップすると長期休暇がもらえるので、実家に帰省して1週間くらいだらだらしたり、海外旅行に行ったりして思う存分リフレッシュしています!!一番最近はベトナムに行きました!

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college life

文学部で比較文学を専攻していました。卒論はフランソワーズ・サガンの『悲しみよこんにちは』という小説について書きました。毎日レポートに追われるあまりタイピングが速くなったのが今でも役立っています。文学部の勉強がとても楽しかったので、物語に関わる仕事がしたいという思いが膨らみました。
他には、ジャズバンドでギターを演奏したり、河原でソフトボールをしたり、色々なバイトをしてみたり、あちこち旅行に行ったりしていました。

Message

「就活とか向いてないよ……」と漠然とした不安を抱えている方も多いと思います。企業の説明会や面接の待合室で、ビシッとスーツで決めた就活生たちの中に紛れながら、「自分には他人に勝てるような経験も知識もない」と自信を失ってしまいそうになることもあると思います。少なくとも私はそうでした。
しかし、誰でもすべての面接官、すべての就活生に勝てることがひとつだけあります。それは、自分という人間に対する詳しさです。会社や業界については面接官の方が詳しいだろうし、あらゆる分野については他の就活生の方が詳しいかもしれないけれど、どの面接官より、どの就活生より、自分については自分が一番よく知っているはずです。
だから、とにかく自分自身に対する理解を深め、「私という人間については絶対に誰よりも私が詳しい!」と開き直り、自分の言葉で、自分の想いを伝えようとすること、自分を主語にして、自分がどういう人間で何を考えているのかを知ってもらおうとすることが、当たり前のように見えて、一番の必殺技なのではないかと思います。誰にも負けない「自分」という分野で、是非是非思いっきり戦ってください!

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