現場レポート

28  第10話、放送終了しました!! part1

今日は第10話の放送でしたが、いかがだったでしょうか?
みなさん、ショックのあまり、今はなかなか感想を書き込むどころのお気持ちではないかもしれませんが…心が落ち着かれましたら、いつものように“番組へのご意見”や“出演者・スタッフへのメッセージ”等、当サイトの「ファンメッセージ」まで送っていただけたらと思います。

今週・先週更新の「お江戸マメ知識」では、視聴者のみなさんから寄せられた疑問に、山田順子先生が答えてくださっています。ぜひチェックしてみてくださいね。また、前作のサイトをご覧になっていない方は、http://www.tbs.co.jp/jin2009/oedo/も要チェックですよ!!

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親友にして悪友、そしてヒーローである『坂本龍馬』を失った仁先生。その心に負った傷は、あまりにも大きく…

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こちらは打ち合わせの様子です。10話の演出を担当したのは、山室監督!

【龍馬の手術シーン】
“十津川郷士”を名乗る暗殺者たちの手からは逃れたものの、東によって額を斬られてしまった坂本龍馬(内野聖陽)。そんな龍馬の命がかかった手術シーンの撮影は、実は(順撮りではないので)“時の進み”と前後して、寺田屋の外で繰り広げられたあの殺陣のシーンの撮影前日である5月24日に、スタジオ内にて行われていました。

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午前中、撮影の進行するスタジオを覗いてみると…!?なんだか見慣れない佇まいの「坊主」がひとり。
そうなんです、この日は内野さん、手術のために”髪の毛を剃られている”という設定だったため、あのいつものボサボサ頭(失礼!)ではなく、お医者様役のキャストのみなさんと同じように、2時間ほどかけて特殊メークを施していたのです(『坊主頭』になるためには、特殊メークでかつらをつけるのですが、装着に2〜3時間、はずすときにも30分程度はかかるそうです)。
某大河ドラマにご主演なさった時は、役作りのため実際に頭を剃ったという内野さんですが、今回はかつらだったんですよ(^^)

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医療指導・監修の冨田先生や池添先生も、現場に付きっきりでリアルな手術の指導にあたります

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照明がついていたのは、ほぼ寺田屋のセットのみ。薄暗い中、スタッフたちも静まり返っていました

この日は寺田屋の手狭なセット内に、常にカメラが4台スタンバイ。手術シーンの緊張感をリアルに伝えるべく、またどんな一瞬の間をも逃すまいと、カメラを構えるスタッフたちの間にも、いつにも増して緊張が走っていました。そして、あえてセットの中に立ち入らず、モニターを食い入るように眺める他のスタッフたちも、いつもの朗らかな表情は封印!最低限の物音しか聞こえず、しーんと静まりかえったスタジオは、まるでお通夜でも執り行われているかのような、どこかじめっとした物悲しい雰囲気が漂っていました。
「龍馬死す」の結末は、台本を読んで先々の展開を知っているはずのスタッフたちの心にも、やはりぽっかりと胸に穴が空いてしまったかのような、どこかやるせない気持ちを抱かせるようなものだったようです…。

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こちらは手術シーンのために用意されていた頭部の造型の数々です

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手術が進むにつれ、どんどんと撮影に使用する造型も変えていきます(手前に見えるものは、頭部にあいた穴の数が多いですよね)

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そして、こちらに映っているのは、内野さんの型をとって作られた模型です。
ちょっと話は遡りますが、第9話で龍馬の額に刀がめり込むシーンも一部、内野さんの模型をつかって撮っていました(どうやって撮影したのか、気になっていた方も多いようですね(笑))。

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手術シーンの撮影日には、体力を消耗してグッタリされていることも多い大沢さん

龍馬の手術シーンの撮影は、朝9時半から延々と行われていたのですが、この日の大沢たかおさんはというと…昼と夜の休憩時間以外、ほとんどセットを離れることはありませんでした。もちろん、あちこちに血糊がついていた(一度落としてしまうと、同じようにはなかなか再現できないので)ことも、その理由のひとつだったかもしれませんが…現実の世界で起きたことではないとはいえど、全身全霊で仁を演じている大沢さんにとっても、龍馬が刃に倒れたこと、そしてその命を救うための大手術に挑むということは、大変気の滅入る出来事であったに違いありません。


(part2 へ続く)