放送内容
インドネシア・バリ島の内陸部に広がる美しい棚田。この景観が世界遺産に選ばれた理由はバリ独自の哲学である「トリ・ヒタ・カラナ」を表しているから。トリ・ヒタ・カラナとは「幸せを生む3つの源」という意味で、バリでは「①人と自然」「②人と神」「③人と人」それぞれを調和させることが幸せを生む源と考えられてきた。棚田を潤す水路網やスバックと呼ばれるバリ独特の農家組合などがこの哲学を元に作られ、農業が営まれている。
人と自然の調和 棚田を支える水路網
バリ島には自然に水が湧く場所が数多くある。その水を棚田へ運ぶために作られたのが山の傾斜を巧みに利用した水路網だ。1mにつき約1mm傾斜させる細かな調節を施した水路やトンネルが今も利用されている。

人と神の調和 バリ独特の水寺院
バリでは湧き水や清流がある場所に寺院を建てた。そこは、神様への祈りの場として重要であることはもちろん、水源を神聖な場所とすることで貴重な水をめぐる争いが起きないようにする効果もあった。

人と人の調和 水で繋がる絆
バリの農家は約1000年前から「スバック」という組合を作り、助け合って農業を行っている。同じ水路から水を受け取るいくつかの農家が1つのスバックを形成。水を公平に分けたり、農作業について話し合ったりして、人と人の調和を保ち続けている。
