放送アーカイブ

2024310日放送

奇妙な生き物の島 マダガスカル

放送内容

アフリカ大陸の東に浮かぶマダガスカル島は、独自の進化を遂げた奇妙な生き物の宝庫。原始的なサル“キツネザル”の仲間やカメレオン、不思議な樹形のバオバブなど、動植物の約9割が固有種である。マダガスカルには2つの自然遺産があり、雨の多い東側には「アツィナナナの雨林群」、西の乾いた土地には「アンドレファナの乾燥林群」が広がっている。東西で環境が異なる島を巡り、それぞれの生息地に適応した生き物の生態に迫る。

猛毒 青酸を食べるサル

島の東部の熱帯雨林に生息するゴールデン タケ キツネザル。彼らの好物は、特別な竹の若い芽。その若い芽は栄養豊富だが、何と人の致死量もある青酸が含まれている。ゴールデン タケ キツネザルは、栄養を独占するため毒素を分解する特別な能力を手にいれた。

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トゲトゲの木を跳ぶサル

マダガスカルの内陸に「金棒の木」と呼ばれる、幹がトゲだらけの木が生えている。その木を住処にしているキツネザルが、ヴェローシファカである。彼らがトゲの木で暮らしているのは、原始的なサルならではの特徴と大きな関係があった。

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針の岩山に純白のサル

島の西部の乾燥地帯に、針のように尖った岩場が100kmも続く秘境がある。その針の岩の先端近くを寝床にする純白のキツネザルが、フォン デア デッケン シファカ。彼らがそこを住処に選んだのは、天敵の肉食獣フォッサから身を守るためであった。

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絶滅した巨大生物

かつてマダガスカルには、巨大生物が暮らしていた。体重500kgもあった飛べない鳥「エピオルニス」に、体長1.5mのキツネザル「メガラダピス」。彼らが絶滅した理由は人間だった。狩猟の対象となったり、開発によって生息地が奪われたのだ。

写真:放送内容

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