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202372日放送

アウクスブルクの水管理システム 〜 ロマンティック街道の水の街

放送内容

南ドイツのロマンティック街道で一番古い街、アウクスブルク。二つの川に挟まれ、町中に水路が張り巡らされている。700年にわたって運河や噴水が築かれた水の街。商工業都市として発展し、16世紀には「黄金のアウクスブルク」とも呼ばれた。産業用の水路と飲料の水道を分けて引き込むなど、ヨーロッパの先駆けとなる水の技術があった。また19世紀末には70もの水力発電所が作られ、路面電車に電力を供給するなど、街の発展を支えた。

美しい水路網の街

アウクスブルクの運河はアルプス山脈を水源とするレヒ川から水を引いている。かつては交易のための船が行き交っていた。現在は運河の入り口付近にはカヌーコースが作られてあり、これはミュンヘンオリンピックの舞台となった歴史あるもの。

写真:放送内容

おいしい水を街へ 600年前の水道

600年前、アウクスブルクの郊外にある森の奥から綺麗な水を、飲み水として街へ運ぶために水道が作られた。川の水と混ざらないように工夫して運ばれた水は、給水塔へ。そこから街の中心部へは木製の水道管で水を流した。貴重な飲み水は噴水にも使われていた。

写真:放送内容

70もの水力発電所

19世紀末、電力の時代になるとアウクスブルクに70もの美しい水力発電所が誕生した。運河の水でタービンを回し、電力を路面電車などにも供給。今は家族経営で、オーナーがスマートフォンでダムの状況をチェックして運営しているところもある。

写真:放送内容

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