放送内容
アドリア海に浮かぶ水の都ヴェネツィア。かつて交易により巨万の富を築き、海の共和国として1000年の栄華を誇った。そんなヴェネツィアが各地に築いた6つの城塞都市が、今回の世界遺産。3か国にまたがっている。クロアチアには出島のような赤い屋根の町。モンテネグロの深い入り江には、断崖を背負った城塞都市。北イタリアの平原には星形の不思議な町が築かれた。アドリア海からアルプス山麓まで南ヨーロッパを巡る。
青い海と赤い屋根の町
アドリア海にはヴェネツィアの交易の拠点がいくつも置かれた。とりわけ重要だったのが、出島のように突き出した町ザダル。クロアチア沿岸部の複雑な地形を利用して築かれている。
星形の要塞都市
北イタリアの平原にあるパルマノーヴァは、ヴェネツィアが一から作り上げた理想の都市。放射線状に広がる街並みを星形に城壁が囲んでいる。この形には当時最先端の防衛システムが反映されている。
アルプスからヴェネツィアへ
ヴェネツィアにはアルプス越えの交易ルートもあった。西の玄関口には、「山のヴェネツィア」とも言える町ベルガモ。そこから都へ向かう道中には小さな「湖のヴェネツィア」もある。