放送内容
オーストラリア大陸の西の果て。海岸を縁どるように、約300kmもサンゴ礁が続く。裾礁としては世界最大のニンガルー・コーストだ。浅瀬に育つサンゴが、ここにしかない風景を生んだ。毎年3〜6月になると世界最大の魚ジンベエザメが500匹も集まってくる。一体なぜか?その鍵を握っているのもサンゴだった。またこの地の年間降水量は300ミリ足らず。乾燥した大地が広がっているが、その地下には巨大な地底湖が広がっていた。
サンゴ礁が守る豊かな海
約300kmも続くエメラルドグリーンの海。沿岸に続くサンゴ礁(裾礁)としては世界最大のニンガルー・コーストだ。沖合へ300メートルほどの場所には陸地と並行するように白波が…。潜ってみると、そこにはサンゴの崖が…。この崖が豊かな海を守っていた。
世界最大の魚 ジンベエザメのくる海
毎年3月から6月まで、多い時には500匹ものジンベエザメが集まってくる。生態にナゾが多いジンベエザメだが、近年、ここに集まるのは、殆どが若いオスと判明した。その謎を解く鍵が、世界最大の裾礁にあるということだが、その理由は一体…?
高さ300メートルの大峡谷
ニンガルー・コーストには、海に流れこむ川が殆んどない。年間降水量はわずか300ミリ程度の乾いた大地だ。「ニンガルー」とは先住民の言葉で、〈海に突き出した岬〉を意味するが、内陸部には、地球が刻んできた、長い時間を想わせる大峡谷があった。
洞窟に地底湖
果てしない荒野はサンゴが堆積してできた、石灰岩の世界だ。〈シンクホール〉と呼ばれる自然にできた穴に潜入すると、地下には巨大な地底湖が存在していた。光の一切入らない世界で暮らす、不思議な生き物たちの姿を捉えることに成功した。