特集

乾いた大地と雨の森──2つの異なる世界

新春スペシャル オーストラリア大陸 I・II 2016年1月10日、17日 2週連続放送

  • 2016年1月10日放送 伝説のマンタと赤と黒の奇岩
  • 2016年1月17日放送 青い谷と南極からのクジラ
  • 藤原竜也さんスペシャルインタビュー

藤原竜也さんスペシャルインタビュー

広大なオーストラリアを、文字どおり西へ東へ飛び回り、数々の世界遺産に触れてきた藤原竜也さん。オーストラリアの壮大な自然に触れて興奮冷めやらぬ中で、旅の感想を聞いてみました。

 「この番組で流れる映像がなぜ美しく、こんなにインパクトがあるのか分かったんです」

──初めて訪れたオーストラリアの世界遺産、全体を振り返っていかがでしょうか?

藤原竜也(以下、藤原):本当にすごかった! これだけ雄大な自然を体験したのは初めてですね。さすが世界遺産に登録されるところは違う、ということを改めて感じました。

──最も印象に残っているのはどこですか?

藤原:たくさんあったのですが、一番というとグレーター・ブルー・マウンテンズの断崖絶壁から見渡した光景です。まるで前世にここで何かがあったのでは?と思うくらい、不思議な気持ちがわき上がってきました。地球の自然が圧倒的な存在に思えて、人間がちっぽけな存在に感じましたね。同時に恐怖も感じました。そもそも、ボクは高いところはダメなんですよ(笑)。柵も何もないところでしたから。

グレーター・ブルー・マウンテンズの絶壁から、雄大な景色を見渡す藤原竜也さん。不思議な気持ちがわき上がってきたといいます。

──それはたいへんな経験でした(笑)。動物との出会いもたくさんありましたね。

藤原:体長4mのマンタと一緒に泳ぎましたからね。これもスゴイ存在感でした。船から探しましたが、最初はなかなか会えなかったんです。巨大なマンタって怖い、もし会えなかったらそれはそれで仕方ないね、などと思い始めた矢先に、会ってしまったんですね(笑)。そしたら、よりによって4mの巨大サイズで、地元では「レジェンド(伝説)」と呼ばれるほどの大型のマンタでした。プライベートでは絶対に近づかないでしょうから、番組のおかげですばらしい経験ができたと思ってます。

体長4mの巨大なマンタとのランデブーも経験しました。思わず水中で「すごい」とつぶやいてしまったとか。

──実際に体験されたあとでは、普段のナレーターとしてのお仕事にもいい影響がありそうですね。

藤原:本当にそう思います。これまでも映像を見ながら、しっかりとその魅力を伝えるようにナレーションをしてきたつもりですが、より一層がんばろうと思うきっかけになりました。

──今後のナレーションにも期待したいと思います。世界遺産の取材に長期で同行するのも今回が初めてだと思いますが、いかがでしたか?

藤原:そうそう。同行して初めて、この番組で流れる映像がどうしてここまで美しく、インパクトがあるのかが分かったんです!

──それは、どんな理由だったのでしょうか?

藤原:世界遺産の取材スタッフは、いい映像を撮るためには、恐怖などものともしない職人さんの集まりだと思いました。絶対にあきらめないんですよ。小さな4人乗りのセスナに乗って上空から海を撮影していたとき、ボクだけがクジラを見つけちゃったんですね。カメラマンには見えてなかったんです。するとスタッフは、クジラが撮影できるまで何度も飛行機を旋回させるんです。ただでさえ高いところがダメなボクは、「もうムリです! あきらめましょう」と何回も言いそうになりました(笑)。

セスナの中から、見つけたクジラを指差す藤原さん。スタッフの気合いに後押しされて、高いところが苦手なのにがんばりました。

──でも撮れるまであきらめないんですね。

藤原:そうなんです! ブルーマウンテンズの絶壁の上も、ボクは怖くて足がすくんで動けないのに、「まだ大丈夫です!」と言って、いい映像が撮れる位置に移動させてしまうんです。怖かったのですが、スタッフの気持ちが強くて、ボクも限界を超えてがんばらざるを得なかったですね(笑)。

カンガルーを保護する家では、親を亡くした赤ちゃんカンガルーにミルクをあげました。「本当にカワイイ」と思わず笑顔に。

──最後に視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

藤原:世界遺産で初めての海外ロケですが、本当に印象深い撮影になりました。番組ではボクが感じた驚きや感動を、いつもよりも深くお伝えできるのではないかと思います。ここでお話ししたエピソードなども思い出しながら、番組を観ていただけるとうれしいです!

  • 2016年1月10日放送 伝説のマンタと赤と黒の奇岩
  • 2016年1月17日放送 青い谷と南極からのクジラ
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