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4月は、5日、12日と特別編「宇宙から見る日本」が放送されます。地球の世界遺産を宇宙から見ると、その特徴がより鮮明に見えてきます。番組では、衛星から撮影した日本の世界遺産の画像を軸に、日本そのものの特徴をひも解いていきます。そして、ナレーターを担当している藤原竜也さんが、念願かなって世界遺産を来訪! 今回の企画を担当する江夏ディレクターに、取材前の意気込みを聞きました。

─初の「宇宙SP」ということですが、どんな内容になるのか楽しみです。宇宙と世界遺産が番組内でどのように関わってくるのか、教えてください。

江夏ディレクター(以下、江夏):これまで多数の世界遺産を紹介してきましたが、自然遺産も文化遺産も、その土地や環境が特徴的なところが多いのです。世界遺産を宇宙から、まさに俯瞰して見てみると、それがよくわかります。宇宙から日本の世界遺産を見ながら、日本という国の特徴を探ってみることにしました。

─実際に宇宙から見た世界遺産の写真を見て、どう感じましたか?

江夏:これまで現地を訪れ、取材した世界遺産のことはすべて知ったつもりでいたのですが、広大な場所や巨大な建築物などの全体を見渡すことはできません。あらためて宇宙から見た写真を見て、初めて理解できたこともたくさんありました。

─今回紹介する世界遺産では、宇宙から見るとどのような発見がありましたか?

宇宙スペシャル-海流が生んだ流氷とサンゴ-

江夏:それぞれ面白い発見がありました。まず、北海道の知床です。ここは流氷が流れ着く最南端の場所です。宇宙から見ると、島と海流の関係が見えてきます。ここでは、実際に流氷の海に潜ってみる予定です。なんとナレーターの藤原竜也さんに挑戦してもらおうと思っています。

─藤原さんは以前から、世界遺産を実際に訪れたいと話をしていましたね。ほかの場所にも行ったのですか?

江夏:ほぼ同じタイミングで沖縄ロケにも参加してもらいます。この時期、水温差が20度にもなる知床と沖縄の海にそれぞれ潜ってもらい、日本列島の広がりを肌で感じてもらいたいですね。

─沖縄では、どのようなロケを予定しているのでしょうか?

江夏:沖縄を宇宙から見ると、島の周辺がきれいな水色で縁取りされているのですが、これはサンゴ礁です。サンゴの海に囲まれた沖縄は、サンゴが形成した石灰岩が豊富に採れます。その琉球石灰岩を材料とした城壁である琉球王国のグスクは、世界遺産に登録されています。藤原さんには、石灰岩で形作られた地形の面白さも体感してほしいと思います。