特集
宇宙スペシャル-海流が生んだ流氷とサンゴ-
4月5日と12日の2回にわたって、特別編「宇宙から見る日本の世界遺産」が放送されます。番組では、衛星から撮影した日本の世界遺産の画像を軸に、日本そのものの特徴をひも解いていきます。そして、ナレーターを担当している藤原竜也さんが、念願かなって世界遺産を来訪！ 各地でのロケを終えたばかりの江夏ディレクターに、取材の成果を話してもらいました。
─前回のディレクターインタビューでは、「宇宙スペシャル」取材前の意気込みを聞かせてもらいました。今回は取材を終えての手応えを聞かせてください。
江夏ディレクター（以下、江夏）：今回の取材の目玉は、藤原竜也さんが実際に世界遺産を訪れたことです。向かったのは北海道の知床半島、そして沖縄の世界遺産であるグスクです。日本の広がりを感じてもらおうと、北と南の離れた場所を選びました。
─藤原さんが初めて参加したロケはどんな内容だったのですか？
江夏：藤原さんには、知床の流氷の海を体験してもらいました。流氷を見るのは初めてという藤原さんでしたが、見るだけでなく流氷の海に入ってもらって、さらに流氷の上に乗ってもらったりもしました。
─氷の海に入ったのですか。流氷の上を歩くのは、なかなか勇気がいりそうですね。
江夏：そうですね。藤原さんも最初はおっかなびっくりという感じでした。実際にはどんな様子だったかは、ぜひ番組でご覧ください。
─流氷の海では、ほかにどんなエピソードがありましたか？
江夏：知床沖でシャチに出会いました。流氷は潮に乗って流れてくるんですが、その様子はまるで海の上にできた氷の道のようです。沖の流氷を見に行ったとき、水中に巨大な影が見えたのですが、その正体がシャチでした。さらに、藤原さんが船の真下を横切るシャチを発見してくれたおかげで、迫力のある映像が撮影できました。そのほかに、流氷の上で羽を休めながら魚を食べるオオワシも見ることができました。
知床岬に届いた流氷。藤原竜也さんにとって初めての流氷との出会いです。感想は「大地が揺れているようだね」
藤原さん、いよいよ流氷の上に乗ってみます。最初はこわごわと動いていましたが、徐々に慣れてきた様子。
流氷の海にもチャレンジしました。水を通さないドライスーツを着ているとはいえ、水温は氷点下です。
