特集

第33回世界遺産委員会報告

6月22日より、第33回世界遺産委員会がスペインのセビリアで行われました。その模様を世界遺産のスタッフが現地からレポートしていきます。 レポートは到着次第、特集ページにアップしていきますのでお楽しみに!

会場にいってきました

6月21日

会場に行ってきました

到着の翌日、さっそく会場へ向かいました。
開会式の前日でしたが、ゲートから見る限り人の姿はまばらです。

楕円形の両翼をもち、中心にたまねぎ型のドームが乗っかっているのが会議場です。先月放送した「バチカン市国」のサン・ピエトロ大聖堂の外観にちょっと似てるようなそうでもないような…

世界遺産委員会レポート
会場の正面
ドームの高さは20メートルぐらいでしょうか。
真下が入り口。
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入り口上にかけられた幕
今年の委員会のロゴマークが書いてあります。
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ドームの下から両サイドに伸びる列柱翼
(専門用語ではどう言うのでしょう?)
これを見たとき「あ、サン・ピエトロ?」と思いました。
翼に沿って張られた水が強い日差しを反射してきれいでした。

正面広場の中心にはガウディ調を思わせる?タイル張りがあって、見ると、メキシコとかアルゼンチンとか主に中南米の国々の国名がありました。なんだろう?と、全体を引いて見てみたら、大西洋をはさんだヨーロッパとアフリカ、南北アメリカの大陸地図になっていました。

この施設、今回の委員会のために作ったのか?と思いきや、1992年に開催された「セビリア万博」の会場のひとつだったらしい。セビリア万博といえば、大阪万博以来となる一般博覧会で、コロンブスの新大陸到達500周年を記念する事業でもあったとか。
タイル張りの中心には確かに「1492〜1992」と刻まれていました。

そしてその一部には明らかに貴族か王族の紋章とおぼしきものも。とっても有名なものだったら、不勉強で恥ずかしいですが、なんだかわかりません。尋ねられる人がいなかったので、後日、なんであるか調べて追記しますね。

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広場中央の意匠I
よく見るとスペインも含み、
いろいろな国の名前があります
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広場中央の意匠II
「1492-1992」の文字が。
1492とはコロンブスが「新大陸」に到達した年です。
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広場中央の意匠III
不明の紋章。
後日きっちり調べますのでお待ちください。

プロデューサー 河野