TBSテレビ:日曜劇場『仰げば尊し』

現場レポート

VOL.31  2016年9月11日

みなさんこんにちは!
ついに最終回を迎えました「仰げば尊し」。青島や木藤良たち美崎高校吹奏楽部、全国大会への夢は叶いませんでしたが、青島たち3年生が卒業した翌年、井川が部長となり全国大会へ出場が決定! そして、奈津紀先生が「全国吹奏楽コンクール 金賞」という賞状を飾っているというラストシーン……樋熊先生は天国へと召されましたが、その想いは美崎高校吹奏楽部の部員たちに継がれていくことを窺わせるラストでした。
一方、留学の夢を叶えた木藤良、そして「樋熊先生に恩返しがしたい」と音楽の教師を目指すという青島。共に、樋熊先生から受け継いだ想いを胸に未来へと向かっていくのだと思いますが、この2人はもちろん、渚や安保、高杢、そして桑田の今後が、ホント気になります!
しかし、物語はここまで。美崎高校吹奏楽部の卒業生のこれからは、今までドラマをご覧いただいたみなさんのご想像に委ねます。。。
さて閑話休題、今回の現場レポートでは、音楽室シーンの撮影の様子を紹介させていただきます。
ということで、

まずは、樋熊先生のために千羽鶴を作っているシーンの撮影から。
「千羽鶴って、折り紙に願い事を書いて折るんですよ!」
と教えてくれたのは、

石塚なつみさんと白鳥羽純さん、田中日奈子さん、田中凛さんたち…
そうだったんですね、知りませんでした!
この撮影では色紙も用意されていましたが、

この色紙のイラストは草野大成くんが書いたそうです。
さすが、イラストの勉強もされているとのことで、上手いですよね♪
そんな中、飯田來麗さんが何をしているかというと…

こんな小さな折鶴を作ってくれました!

「楊枝を使えば、もっと小さな折鶴を作れますよ♪」
とのこと。めちゃ、指先が器用なんですね。
と、ワイワイと楽しい雰囲気で撮影されたシーンでしたが、ほどなく、次の撮影準備をしている平川ディレクターの元へやって来た健太郎くん、

「うわっ、これ、先に見たくなかったですよ!」
と苦笑いをしていますが、何のことかというと、「仰げば尊し」の演奏シーンの準備をしているところでして、そこに飾られている樋熊先生の写真を「見たくなかった」と言っていたんですね。
「だって今さっき、お前ら本当に上手くなったなと言ってくれて、先生っ、涙腺が崩壊寸前です! とか話をしていたんです」
という健太郎くん、
樋熊先生へ仰げば尊しの演奏を捧げるシーンのリハーサルから、大粒の涙をこぼすほど、気持ちの入ったお芝居を見せてくれました。

否、お芝居というよりもこのシーンの撮影は、部員全員がお芝居を離れたところで涙ぐんでいたと思います。
そんな雰囲気の中で行われているリハーサルにて、部員たち一人ひとりの表情を確認している平川ディレクター。樋熊先生への想いを込めて演奏をする部員たちの姿と表情をベストな画にするために、隅々まで目を配ります。

ほどなくリハーサルが終わり、まずは樋熊先生の写真から撮影されましたが、このときカメラに付いているモニターを見た田中日奈子さん、

「この画、ヤバイヤバイっ!」
と、見る見るうちに涙が!?

ホント、泣くなというのが無理な話かもしれませんが、涙のために演奏がおろそかになってはいけません。
「これキツイよね、心を鬼にして演奏しないと…」
と石井杏奈さんがポツリこぼしていました。
そして撮影が進むと、

「生徒たちの寄りは、まずはクラリネットから撮っていきますね」
との平川ディレクター。今度は楽器ごとに演奏している部員それぞれの、表情を撮影していきます。
いちばん前に座っているクラリネットチームの撮影が終わると、

その後ろに座っている金管チームの撮影です。
続いてのサックスチームの撮影では、

気持ちを整えている真剣佑くんの姿がありました。
セクションごとに撮影が進む中、指揮をしていた山口れお先生も思わず涙ぐむところがあり「先生が泣くのはずるい!」と、部員たちに突っ込まれるなんてこともありつつ、無事に全てのカットを撮影したところで、この日の撮影は終了。
このシーンの撮影で、仰げば尊しを1曲通して演奏したのは10回以上にもなりましたが、その間、部員を演じるみなさんは誰一人ブレることなく、気持ちの入った演奏を聴かせてくれました。そのことは、最終回をご覧になった方にも、しっかりと伝わっていますよね♪
そして、演奏シーンの撮影も最後だったということで、音楽指導を担当した山口先生から、

どんどん良くなってきて、こんなに上手くなったんだな…と、とても感動しました。この演奏がみんなといっしょに音を出す最後なんだなと思ったら、涙が出てきちゃいましたが、涙が出てくるくらい一生懸命、みんなと一緒にできたのは良かったです。
これまで練習してきたことは、何かきっと役に立つことがあると思うので、(プロフィールの)趣味のところに書いていただいて、何か音楽系のお仕事があったら僕に声をかけてくださいw 良く頑張りました、本当にお疲れさまでした!
とのあいさつがありました。
すると、太賀くんから、
「れお先生が最後だから、「仰げば尊し」を先生のために演奏していいですか!」
との提案が。もちろん、吹奏楽部メンバーも満場一致で賛同!

今まで指導していただいたことへの感謝を込めた「仰げば尊し」の演奏により、山口れお先生は撮影現場を後にされました♪
山口先生、ご指導ありがとうございました!

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