2016年4月期連続ドラマ毎週日曜よる9時放送

インタビュー

榮倉奈々さん(立花彩乃役)

弁護士、立花彩乃

彩乃は優秀な弁護士で、自分でも “デキる女” だと思っているところがあります。実際、27歳で仕事の実績を残しているというのは、本人もすごく努力をしてきただろうし、仕事に対するプライドの高さを感じます。でも、プライドが高いゆえに自分のセーフティーゾーンを超えるものには踏み込んで来なかったのかもしれませんね。深山と出会い、彼の型破りなやり方にとことんペースを乱されてしまうんです。それは同時に、自分の足りない部分と向き合うことになったり、挫折につながったり……。
そういう彼女の思いはよく理解できます。私も何かに失敗したら、苛立ったり落ち込むことはありますが、でも結果として、人生の過程でそういうことがあってもいいんだって思えたら。誰にだってできないことはあるし、失敗から学ぶことは多いはずだから。
深山との出会いによって、人としての幅が少しずつ広がっていく彩乃をご覧いただけたらと思います。

プ女子!

彩乃には意外な一面があります。プロレス好きな “プ女子” です。その設定だけでもユニークに感じていましたが、現場での木村監督の演出に私の中の立花彩乃像は崩れました (笑)。でも、それもまた面白いというか。私自身、プロレスの知識はもともとありませんでしたし、一人の人物を自分の想像だけで多面的に作り上げるのは難しいと思うんです。だから、“プ女子” というまったく違う一面を、監督が非常に強い意志を持って着色してくださるのは助かります。しかも、その着色は回を追うごとに勢いを増して濃くなっています(笑)
このドラマは周りのキャラクターがとても濃いので、なるべく負けないようにと私も頑張っています。

現場で学ぶこと

松本さんと香川さんは、とにかく “いいところ” を探すプロ。一緒にいて本当に勉強になります。現場で何か困ったことが起きても、お二人共まずどうしたらいいかを考える。文句を言っている暇があったら面白くすることを考えようという感じですね。逆境を攻略することも楽しんでいるかのように。
そんなお二人のポジティブさはスタッフにもしっかり伝わっていて、現場の士気の高さをすごく感じます。そういう現場で、お芝居好きの役者さんたちとコミュニケーションしながら演じられることを私自身も楽しんでいます。
また、現場同様、ドラマも明るくてテンポのいいものになっていると思います。弁護士のドラマというと堅いイメージがあるかもしれませんが、決して堅苦しいだけじゃなく、カッチリしたところと軽さのメリハリを楽しんでいただけたらうれしいです。

“笑い” を考える

お芝居における “笑い” って何だろう。今までそんなに深く考えなかったようなことを、今すごく考えています。例えば、とくにウケを狙っていなかったような場面が、作品になったときにすごく笑っていただけたり、またその逆があったり。それっていったい何なんだろうって。そういうことを考えながら役に臨むのは初めてです。
きっと 『99.9』 の現場は面白さを追求する人たちが揃っているから、いい刺激になっているんでしょうね。そんな自分の中の変化を感じながら、これからの撮影で何か答えが見つかるのか、あるいはさらに考え込んでしまうのか (笑)。自分なりにいろいろチャレンジできたらと思っています。

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