» 2007年11月18日放送
地盤沈下や災害で傾いた家屋を素早く直す工法を確立したい
地盤沈下や地震によって傾いてしまった家屋。これまで通常使用されてきた技術は、基礎をはがし、建物をジャッキアップさせ、コンクリートを流し込む方法でした。しかし、工期は最短でも10日ほどかかり、一時住み替えや、店舗などの場合は工事中の休業を強いられてきました。そんな中、画期的な技術を開発した人がいます、松藤展和さんです。松藤さんが思い付いたのは、特殊な樹脂を、変形した地盤に流し込み、建物を押し上げ、1日で完成するという工法で「アップコン工法」と名付けました。この工法であれば、ジャッキアップの必要はなく、住み替えや、休業といったリスクもありません。店舗の場合などは、閉店時間から作業を始め、翌朝には工事が終了。通常営業が普通に再開できるというものなのです。また、家屋だけでなく地盤沈下による道路や駐車場、広場にも応用が出来るというのです。そんな松藤さんの行う修復作業に密着します。
マイゴール
2010年までに、災害や沈下に強い安全な地盤を作る