TBS「2010 FIFA ワールドカップ」

母国の威信をかけた世界最大のスポーツイベント。204の国と地域の頂点に立つのは?

開催期間

2010年6月11日〜7月12日

開催地

南アフリカ

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《7月11日の結果》


オランダ
0 ─ 1

スペイン

マップ

《出場国 FIFAランキング》

Column

解説 小倉隆史の『2010 FIFA ワールドカップ 展望』

Q.いよいよワールドカップ開幕です。まずは小倉さんの優勝予想からお願いします。

いきなり難しい質問ですけど…スペイン、ブラジル、アルゼンチンの順かな。
スペインは今、世界でも最高レベルの魅力的なサッカーをしています。ワールドカップでは優勝したことがないというジンクスも吹き飛ばしてくれそうな気がします。
ブラジルは何だかブラジルらしくない感じのチームを作ってきましたよね。ドゥンガ監督の下で、選手たちが規律正しいプレーを展開している。大会ではその“真面目さ”に、ブラジル独特のファンタジーが加わることで、今回も優勝に近いところまでいくでしょう。
次はアルゼンチン、この国は完全にメッシ次第!マラドーナ監督が良くも悪くも彼頼みのチームを作りました。彼の出来次第で優勝もあるでしょうし、それ以下の結果もあり得ます。

Q.この3カ国以外で注目しているチームはありますか?

やはり初のアフリカ大陸での開催ですからね。アフリカからの出場国には頑張ってもらいたいですね。
期待できそうなのはガーナ、コートジボワールそして開催国の南アフリカ。どの国も勢いにさえ乗れば決勝トーナメントで旋風を巻き起こす可能性はあると思います。

Q.毎回、ワールドカップではダークホースといわれる国が上位進出しますが?

そうですね。02年の韓国のような国が出てくると大会も盛り上がります。
僕としては、パラグアイとチリにそんな臭いがします(笑)。チリはビエルサ監督が攻守の切り替えの早いすばらしいチームを作りました。パラグアイも守備の堅さだけであれば、世界のトップレベルです。意外とPK勝ちを重ねて、気づけばベスト4なんて展開もありますよ。

Q.選手で注目しているのはやはりメッシになりますか?

そうですね。彼抜きで今大会を予想するのは難しいでしょう。
彼のすごさは、ドリブルの技術とスピード。止まった状態でボールを受けても、そこからすぐにトップスピードに乗れる選手は世界でも彼以外にいません。相手にしたら、こんなに嫌な選手はいないと思いますよ。
メッシ以外では、僕とスーパーサッカーの企画で腕相撲勝負をしてくれたルーニー。見た目はめっちゃ恐いけど(笑)、いい奴でしたよ。彼はその見た目からは意外なほど、繊細なプレーをします。自分が点を取るだけでなく、周囲の選手もうまく使える。年齢的にもピークですし、是非活躍を見たい選手のひとりですね。

Q.我らが日本代表ですが、厳しい対戦相手が待っています。

まずは相手よりも自分たちのコンディションですよね。
大会のどこにピークを持っていくのか。これは言うまでもなく初戦でしょう。カメルーン戦の結果が大会の行方自体を決めるといっても過言ではありません。
まずは選手たちがベストのパフォーマンスを見せられる準備をしてもらいたいですね。カメルーンは強さもあるけど、一度崩れるとなかなか修正できないという脆さもあります。
日本は試合の入り方さえ間違わなければ、自分たちの狙う試合展開に持ち込めると思います。

Q.グループリーグ突破へ向けて、さらに必要なことは何でしょうか?

これからの残された時間で、個の能力がものすごく伸びるなんてことはないでしょうから、どれだけ本番までに選手たちのコンビネーションを引き出せるかにかかっていますよね。
連動性を持った相手への崩しなどは、まだまだ修正できます。当然、選手間のコミュニケーションも重要です。とにかく力を出し切った大会にしてもらいたいです。
初戦のカメルーン戦をクリアしても、2戦目以降にはオランダやデンマークといった欧州の強豪が待ち構えています。彼らはワールドカップのような大舞台になればなるほど、試合中にミスをしなくなる。逆に日本との違いはそこだけとも言えます。
日本の選手たちも大舞台で、いつも以上にプレッシャーを感じるかもしれませんが、メンタルの部分でどこまで“普通”にプレーできるかが勝敗を分けるのではないでしょうか。

Q.最後に小倉さんの大会の楽しみ方をお願いします。

久々の南半球での大会。気候的には冬ということで、選手たちが暑さでばててしまうようなことは考えられません。それだけに、番狂わせが起きにくいのかなとも思います。
ただ気をつけなければいけないのは高地での試合があること。これは気候以上に難しい問題で、選手たちも十分に対策を練る必要があります。
僕も現地へ行くのですが、日本中が元気になるような戦いぶりを伝えられればと思っています。楽しみです!

取材協力「エルゴラッソ」(5/31 868号掲載)


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写真協力:フォート・キシモト