インタビューINTERVIEW

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藤木直人さん十倉誠司役

Q、今回の企画を聞いたときの感想を教えてください。

実は以前誕生日プレゼントで、原案者・水野敬也さんの本(「ウケる技術」)をスタッフからプレゼントされたことがあって。読んだら非常に面白くて「こんな本があるんだ!」と驚いたんですよね。今回、その水野さんの分身とも言える役をやらせてもらうことはすごく嬉しかったです。ただ、あまりにも毒舌キャラなので、「これは間違いなく女性からのイメージは良くないな」と(笑)。

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Q、今回の役はセリフが多いですよね。

多いですねえ。僕が演じる十倉誠司は、和風割烹「とくら」のオーナーシェフなんですが、毎回「とくら」にみやびさんが来ると恋愛指南が始まるんですよね。だからスタジオで「とくら」での収録の日は、ひたすらしゃべってる時があって。ある時、あまりにも“しゃべってるな”と思ったので、セリフの文字数を数えてみたんですよ。そうしたら4000文字!「俺、そんなにしゃべったんだ!」って(笑)。さすがにビックリしました。
長セリフは大変ですしいっぱいいっぱいになるけど、でも見てる方にはそんなに大変さって伝わらないじゃないですか。長さもそうだし、途中カット割されたりインサートも入るし。これ、一番損する役じゃないですかね?(笑)

Q. 十倉が自分と似ていると思う部分はありますか?

似てるところは…ないですね。恋愛論なんてないし、駆け引きするのも面倒くさいと思うタイプですし。恋愛相談をすることもされることもないし、料理もしません。ただ、ボケかツッコミかと言ったらツッコミのほうでいたいと思う人間なのでそこだけは唯一、かな。でも、周りの人たち(笑)。もちろん、十倉と違って女性にも優しいですよ(笑)。 原案が恋愛指南本ですから、十倉=水野敬也さんじゃないですか。だからある程度毒舌キャラなのは仕方ないんですけれども、テレビを見てくださる方が不快に思われたりするんじゃないかなっていう不安も正直ありましたね。

Q. どう思われるか気になりますか?

いやいや、僕の見え方どうこうではなく、単純に見ていて不快になってチャンネルを変えられたらもったいないじゃないですか。十倉もただ口が悪いだけじゃなくて、一円の得にもならない事をみやびに指導してあげる、そこには優しさもあるんですよね。原案は徹底的に男目線で、男の本音がズバリ書かれていて。読み物として面白おかしく、という事ですごくキャッチーな…例えばアドバイスのタイトル一つとってもふざけた表現が多いけれども、恋愛で悩んでる方にとっては参考になる部分もあるので、このドラマが何かのヒントとなって新たな恋愛に発展する人もいたら嬉しいですね。

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Q、中谷美紀さんの印象はいかがですか?

お会いする前は、中谷さんは役に対してストイックに取り組んでる方だろうと思ったし、フランス語のセリフの作品にチャレンジされていたり、コメディよりはシリアスな作品に出られている印象が強かったので、厳しい方なのかなと思っていました。でも実際はものすごく明るく朗らかで、こんなにハッチャけた人なんだってびっくりしましたね。現場ではスタッフ・キャストみんなに気を遣ってくれるし、もちろんお芝居に対しても貪欲に取り組まれていて、本当に頼もしい座長です。

Q. みどころを教えてください。

本当に単純に面白いコメディで、見て笑える部分がいっぱいあると思いますし、それから毎回恋愛指南するシーンでは笑いに走った部分も多いですが、その中にきっと参考になるところがあるはずです。楽しみながら恋愛テクニックが上がる作品になっていると思います。

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