毎週金曜 よる10:00〜放送

インタビュー 菅野美穂さん

4年ぶりの主演ドラマですが、感想を聞かせてください。

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4年も空くのは初めてですし、その間、個人的には結婚、出産と大きなことがあって、体力的にもセリフ覚えとかも心配で、不安はありました。でもプロットを読ませてもらった時「面白そう!」とすごく魅力を感じ、何より力を感じました。金曜ドラマらしさもありつつサスペンスでもあるオリジナルドラマが出来るというのは光栄なことですし、素晴らしいキャストの皆さんと、オリジナルの面白い脚本と、頼りになる監督とやらせていただけるというので、「できるかな?できないかな?」と迷うのではなくて、できる限りを出し切ろうと、日々撮影に臨んでいます。

実際に現場に入ってみて、どう感じていらっしゃいますか?

私の演じる亜紀には子どもが二人いますが、今、実際に私にも子どもがいるからこそ共感できるので、いいタイミングでお話しをいただいたな、と思っています。撮影現場では塚原あゆ子監督がすごく頼りになる方で、全体をぐいぐい引っ張ってくださっています。役を作っていくというよりは自分と似たところを探し、そこを膨らましていくのが大事なのかと思っているのですが、監督とどこか似ているところがあるなぁと思って、自分で台本を読んでいたとき以上に、現場で監督から亜紀の要素をもらっている気がします。

タワーマンションでのお付き合いについてはどういう感想を持たれましたか?

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“地獄のランチ”とか“強制ハロウィン”とか、台本で読んでいてすごいな、と思っていたんですけど、芝居をすると直に感じますね。監督から、「実際取材したときの感じに近いですよ」と言われたりすると驚きます。実際自分の身に降りかかったら嫌ですが、ドラマの中では面白いですよね。
特にボスママの寛子さんが強烈ですが、クランクイン初日からビシバシきてました(笑)。2話でお料理をひっくり返されましたが、ドキドキと葛藤と、砂をかむような気持ちと、でも子供の前だからちゃんとしなきゃと、本当に涙が出そうだったんです。でもその後の「お掃除してくださる?なんだったら時給をお支払いしてもいいわよ」というセリフを聞いて、それまで悲しかったのにちょっと面白くなってしまったりして(笑)。寛子さんのセリフは全体的に大好きです。「物を知らなくてもいいのは若いときだけよ」とか言われてしまうと「そうですよね!」と頷いてしまいます(笑)。寛子さんは亜紀にいじわるをしてきますが、しぐさや品のよさは横山さんならではで、お姫様みたいな感じだと思っています。横山さんはおっとりなさっていてお話しやすいですし、堀内さんや音月さんにも舞台のこととか伺ったりして、合間は女子会のようなおしゃべりが楽しいです。

共演者の皆さんの印象を聞かせてください。

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岩田剛典さんは、癒しの存在です!今回の生方先生は、岩田さんの新しい魅力がたくさん見れそうな役ですよね。亜紀の娘・そらちゃん役の来泉ちゃんともとても仲がよくて、見ていてほのぼのします。ずっとツアーで公演なさってお疲れだと思うんですけど、それを感じさせなくて、お若いのにどこか達観しているところがあると思っています。
生方は、亜紀にとって誰にも本音をいえない中で、ついぽろっと本音を言える存在です。生方に対して本音をぶつけるシーンが多いのですが、そういうときはしっかりとこちらを見てくださっていて「目に感情が出る方なんだな」と思います。自分も型にはまらず、素直にお芝居を返していきたいです。
夫の健一さん役の田中直樹さんとは、ずいぶん前にバラエティのレギュラー番組でご一緒していて、お芝居では初めてなんですけど安心感があります。ご本人が優しいから和樹とそらちゃん、家族4人で待っているときとかも過ごしやすいですね。
松嶋菜々子さんは素敵な、唯一無二の女優さんなので、共演できて嬉しいです!やっぱり松嶋さんがいらっしゃると現場も雰囲気が変わります。これから弓子さんとのシーンが多くなってくるのですが、亜紀と弓子さんの関係は複雑で、どう演じていこうかと緊張しています。ミステリアスな役もやってらっしゃいますが、今回の「弓子さん」という役でまた違った一面を見られるのではないかと、個人的にすごく楽しみにしています。

ご覧の皆さまにメッセージをお願いします。

シリアスなところと子供たちの笑顔でいるシーンとの対比というか、それぞれ独立したものが合わさって新しいものになる、そういうドラマになったらいいなと思っていますし、なると確信しています。タワーマンションで起こることと誘拐事件とパラレルでお話が進んでいきますが、今後クロスしていくかもしれないし、ならないかもしれませんが、ママ友会とは違う、誰が犯人なんだろうとドキドキしていく部分ですので、謎解きを楽しんで欲しいです。
シリアスなサスペンスのところもしっかりやりつつ、真実の家族愛が丁寧に描かれていきますので、次回をわくわくしながら待つ連続ドラマの醍醐味を楽しんでいただければと思います。

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