警察あれこれマメ知識

捜査1課を舞台にした刑事ドラマはよくあるけど「捜査3課ってどんなところ?」などなど、身近な存在の警察だけど、知らないことって意外に多いのでは? ということで、警察に関するあれこれを、豆知識的に紹介するコーナーがこちら。

東京地検特捜部とは?(2013.5.27)

政治家のヤミ献金問題が背景に描かれていた第7話では、この事件を捜査している東京地検特捜部の検事が登場しました。刑事ドラマの中や、実際に起こった政治家の汚職事件ニュースなどで「東京地検特捜部の調べによると云々…」という報道でその名前に聞き覚えはあると思いますが、どういった存在、機関なのか、今一つ理解していない方は、意外と多いのでは?
ということで、まず「検事」についてですが、検事とは「検察庁」で働く「検察官」の役職の一つです。ここでは役職の説明は省きまして、次に「検察」について紹介すると「検察庁法」第四条に、

検察官は、刑事について、公訴を行い、裁判所に法の正当な適用を請求し、且つ、裁判の執行を監督し、又、裁判所の権限に属するその他の事項についても職務上必要と認めるときは、裁判所に、通知を求め、又は意見を述べ、又、公益の代表者として他の法令がその権限に属させた事務を行う。

とあります。これを平たく別の言い方に直すと、警察が逮捕した犯人(被疑者)について、最終的に裁判所へ公訴を提起するかしないかの処分を決定し、かつ裁判の執行が適正に行われているかを指揮監督するということです。そう、警察は、事件が発生したら捜査を始めて証拠を集め、犯人を逮捕したら取り調べをしますが、犯人を逮捕してから48時間以内に事件記録とともに検察へ送致(引継ぎ)しなければならないのです。そして、その送致された事件について、あらためて犯人(被疑者)を取り調べるなど、検察が再度、細かな調査、検討をした上で、裁判にかけるか不起訴にするかを判断するのです。
さて、そんな働きをする検察庁ですが、その構成の中で東京都を管轄しているのが「東京地方検察庁」で、略して“東京地検”と呼ばれています。そして東京地検の一部門として「特別捜査部」が設置されています。この特捜部ですが、政治家の汚職事件や企業などの大型脱税事件、経済事件などを独自に捜査する部門で、東京地検のほか、大阪地検と名古屋地検にも設置されています。

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