診察日誌

悩める子羊に祝福を
vol.50 / 2012.12.25

レジデントたち、それぞれ新しい研修先でがんばっています。
そこにいたるまではいろんなことがありました。みんな悩んで、医者であるためにはどうすればいいのか。
「もう医者なんだ。医者でい続けなければ。」
これは真中が矢沢に向かって言った言葉です。医者であるために悩むんじゃない。医者であることは悩んじゃいけない、だから目の前の命を助ける。たとえその先にどんなことが待っていても、それは患者が生きているからこその苦悩、そして喜び。
絶望の中にいた矢沢を助けるために、みんな一生懸命でした。
真中病院では、長年勤めてくれているベテラン看護師さんが「ぼっちゃん、困ります!」と止めてきますが、真中先生はそれを振り切って矢沢の治療にあたりました。
大政さん「御曹司だね!」
増田さん「皆さん、ようこそ我が真中病院へ♪」

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ちゃんと生き返らせてよね!

これまで見たことのない潤一ぼっちゃんの姿。それは子どもの頃から知っている看護師さんにとっても「真中先生」になった瞬間だったのではないでしょうか。ものすごく言いづらい専門用語で指示を出すところでは、一発で言えた増田さんがそれはそれは自慢げな顔で周りを見渡してきて、医師としてだけでなく、役者としても成長したぞ!というところを見せ付けてきました(笑)。

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すごい特別待遇なんですけど

空気を読むようになった陽菜子(笑)、矢沢と紗知を二人きりにして帰っていきます。陽菜子も雄太くんのことでつらい想いをしたから、なんとなくわかるんですね。
一人でも強く生きていけるようにと必死にあがいてきた矢沢、大切な人の想いまで背負って生きてきた紗知。人は一人じゃない。支えあって「人」という文字が出来ているように、誰かと支えあうことで生きていくことが出来る。心の底から望んでいたこと、それは誰かに必要とされて、掴んだその手、お互いの手を離さないこと。紗知はかつて大切な人の手がすり抜けていってしまったからこそ、今度こそ絶対に手放さない。

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必要なのは…

しずくも、自分の決断で腕を失くしてしまった皆人に向き合いました。つらくて辛くて悲しくて。それでも生きていてくれたことが嬉しくて。どうか、そのことだけは曲げずに受け止めて欲しくて。人の命を救っても、感謝されるだけじゃない。どんなに罵倒されても、「生きていてくれて嬉しい」という気持ちのほうが絶対に強いはず。

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あたしも皆人もきっとやれる

覚悟を持って、誰もが人のぬくもりを知れば。そうすれば人の言葉の温かさも伝わってくる。凍てついた心が溶けて、紗知の言葉、真中の言葉がじんわりと染み渡ったであろう矢沢。言葉は決してうわべだけのことではない、そして相手のことを思って優しい笑顔で「ありがとう」と本心から言えるはず。
真中は「矢沢のおかげで医者になれた」から、「ありがとう」と言っていました。実はこの言葉はとても勇気が必要な言葉なんだと思います。でも真中は素直に人への感謝を認めて、言葉に出来る勇気を持った人でした。愚鈍なまでに伝え続けてきた言葉、だからこそ矢沢にも伝わったんだと思います。
これまでかたくなに壁を作ってきた矢沢、研修を終えて田淵先生の「合コンのお誘いとかの気遣いが出世に関わるからね!」という冗談(と言ったら「本気です」って言うんだろうな)にも笑顔で応じる順応ぶりです。救急患者が搬送されて、部屋を出て行くレジデントたちを見送る古田さん、どうしても紗知役・石橋さんに絡みたかったようです。が、偶然、その後に部屋を出た林さん
古田さん「あ、さっちゃん行っちゃった。」
林さん「すみません、ドア閉めちゃいました(笑)。」

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そんなに紗知に絡ませたくないのか!?

みんな揃っての撮影が終わりに近づいていく中、淋しさと嬉しさと、なんとも言えない気持ちを抱えて撮影に臨んでいました。みんなみんな頑張って、仲良くなって、いいドラマにするために意見をぶつけて。たくさんの気持ちの詰まったドラマが終わりに近づくことは、やっぱり寂しさがつきまとって。紗知役・石橋杏奈さんが、手作りの生キャラメルを作ってきてくれて、みんなで「美味しいね!」と言って舌鼓を打ちながら、終わりと新たな旅立ちを感じていました。

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本当に美味しかったです!!

新しい研修先。そこでもみんな頑張っています。患者の話にもきちんと耳を傾ける陽菜子、変わらぬ優しい微笑みで接する紗知、患者のために腕を奮い、切磋琢磨していく真中としずく…

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陽菜子も患者想いのいい医者になりました

そして、おだやかな気持ちで子どもたちに接する矢沢…のはずなのですが。子どもたちにいたずらされて
「お前らふざけてんじゃないぞ!説教してやるからこっち並べ!!」
このシーンをもってオールアップを迎える林さん、お祝いしようと隠れていた仲さんたち「矢沢怖いよ!マジ怖いから!!なにあのオラオラ系!!」
でも実際は、みんな楽しく笑顔で撮影していて、みんな林さんのまわりから離れなかったんです☆

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怖くないから!

実際は、子どもたちと一緒になって遊んでしまう林さん。やっぱり子ども好きなのか!?時計を「かっこいい、欲しい!」と言われたときも「お父さんに買ってもらえ!」と優しいアドリブで応えていてくれていて、隠れていた仲さんたちも、混ざりたくて仕方なかったそうです。

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こういうの懐かしい!

最後はみんな笑顔で。つらいことも悲しいこともあった研修期間、それはそのままこのドラマの撮影期間。ご覧くださった皆さんが笑顔で、素敵な明日を迎えられるようになればいいなと願ってやみません。
みんな何かを背負って、大事なものをその手に抱えて。でも願うことはたったひとつ。
メリークリスマス、すべての人に幸せが訪れますように。

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