作品紹介

特別出品

[国宝]源氏物語絵巻 12世紀前半

当時の宮廷で絵画化した、日本美術を代表する現存最古の物語絵巻。研ぎ澄まされた絵画表現、美麗な料紙、優美な書。平安王朝の雅な暮らしぶりを伝える格調の高い逸品です。
尾張徳川家に伝わる15面の内、「柏木三」と「東屋二」を期間限定で公開します。※国宝を展示していない期間は、模写本を展示。

(作品)

[国宝]源氏物語絵巻 柏木三 (1/2〜1/15展示) 五十日の祝いに、女三宮の子の薫を抱く、光源氏

(作品)

[国宝]源氏物語絵巻 東屋二  (1/29〜2/11展示) 浮舟の隠家を訪ね、雨の簀子に待つ薫

[国宝]初音の調度 寛永16年(1639)

徳川三代将軍家光(いえみつ)の長女千代姫(ちよひめ)が、寛永16年(1639)9月に尾張徳川家二代光友(みつとも)に嫁いだ際に持参した豪華な調度。「源氏物語」の「初音」の帖の「年月を 松にひかれて ふる人に 今日鶯の 初音きかせよ」の歌意を全体の意匠とし、和歌の文字を絵柄の中に埋め込んでいます。日本蒔絵史上最高傑作といわれています。

(作品)
[国宝]初音蒔絵貝桶(1/2〜1/27展示) 貞節の象徴である合貝を納める桶。八角形で同形の台が添い、朱房の紐をかける。二合一対で、婚礼調度の中では最も重要な意味を持つ。
(作品)
[国宝]初音蒔絵鏡台(1/29〜2/24展示) 方形、二段の引出し付きの台に柱をたて、鏡を掛ける。引出し内には、鏡巣・油桶・化粧水入・附子箱・白粉入・鬢水入れなどの化粧道具を納める。

※すべて徳川美術館蔵