2009年7月27日〜12月21日(全20話

あらすじ:

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第11話:
『悪を一喝 世話焼き美人』/象潟(2009年10月19日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は象潟(きさかた)へ。一行とは別行動の助三郎(原田龍二)は、縁談の世話人、おちか(島崎和歌子)と出会う。元気があって口も達者はおちかは面倒見がよく、良縁を結ぶと評判がいい。おちかは器量よしなのだが、なぜか本人は結婚に縁がない。
 そんなおちかに城代家老、池田兵左衛門(菅野菜保之)の娘、千鶴(早瀬英里奈)と次席家老、奥山軍兵衛(大出俊)の息子、玄之助(真島公平)の縁談をまとめて欲しいという依頼が舞い込んだ。
 玄之助の人柄を好ましく思ったおちかは、熱心に千鶴に玄之助を勧める。だがこの縁談には池田をないがしろにして運上金を不当に値上げし、私服を肥やそうという奥山と大店の商人、三国屋(池田政典)の悪企みが隠されていた。
 風車の弥七(内藤剛志)は、玄之助が女に金を貢がせて博打にふける悪党だと気付いた。おちかも自分の見込み違いを思い知り、玄之助と千鶴の縁結びを断る。
 だが奥山は悪事を全うするためにおちかと池田の命を狙う…


第12話:
『藩主の嫁も楽じゃない』/鶴岡(2009年10月26日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)は鶴岡へ。老公はこの地の藩主、酒井忠真(ただざね・夏原遼)に嫁いだ老公の姪、密姫(黒川智花)との再会を楽しみにしていた。
 老公は海岸線を歩きながら、造り酒屋の最上屋卯兵衛(山本亘)が私財を投じて、砂浜に苗木を植え、農地を増やす事業を進めていることを知る。卯兵衛はこの事業は忠真に頼まれてのことだと誇らしそうに語る。藩の将来を見据えた忠真の深い考えに老公は感心する。
 だが、老公は苗を植える人々の中に身分を隠した密姫がいることに気付いた。忠真の事業を支えようとしての行いだが、密姫の沈んだ表情が老公は気になった。  老公の命を受け、風車の弥七(内藤剛志)が城内を探ったところ、忠真は酒に溺れ放蕩三昧の日々を送っていることが分かる。密姫がたしなめても忠真は生活を改めようとはしない。  城代家老の安藤民部(亀石征一郎)は廻船問屋の潮崎屋(唐沢民賢)と結託して忠真を退け、藩政を我がものにしようと企んでいた。  忠真の自堕落な態度を案じ、安藤の悪事に気付きながらも術もなく一人思い悩む密姫。  老公は自分だと分からないように変装して密姫に近づき、その悩みを解きほぐそうとするのだが…


第13話:
『男を変えた女の純情』/出雲崎(2009年11月2日 放送)

 出雲崎に着いた水戸老公(里見浩太朗)一行は、廻船問屋潮屋の主、増五郎(渡辺哲)と娘のお夏(近野成美)に出会う。お夏は潮屋の使用人、誠吉(尾関伸嗣)との結婚を望んでいるが、増五郎はお夏が頼りない誠吉と夫婦になることには猛反対だ。だがお夏は自然の風物に感動し、心優しい誠吉にほれており、増五郎と激しく対立する。
 その頃、芭蕉(堺正章)と曽良(田宮五郎)も出雲崎に着いた。俳句が苦手な曽良は自らの生き方にも疑問を抱く。
 増五郎の反対を押し切って、お夏と誠吉は増五郎の元を飛び出した。二人を追う増五郎の手下たちとは別に、なぜか佐渡の留守居役、木暮兵左衛門(藤堂新二)配下の役人たちも二人を付け狙う。
 実は、木暮は増五郎をあざむいて潮屋の番頭、多平(鈴木正幸)を手なずけ、潮屋の船荷に隠し金山の金を紛れ込ませて、私服を肥やしていた。木暮は、偶然悪事のからくりに気付いたお夏を葬り去ろうと狙っていた。


第14話:
『艶やかお娟の七変化!』/富山(2009年11月9日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)は富山へ。老公は風車の弥七(内藤剛志)から富山藩で藩主、前田正甫(まさとし・五宝孝一)の後継者を巡って騒動が起こっていることを聞く。
 正甫の世継ぎが死んだため側室が生んだ亀千代(谷野欧太)が後継者だと名乗り出た。母である側室はすでにこの世になく、亀千代の出生については不明な点が多いが、亀千代は正甫の実子である証拠の短刀を持っていた。
 家老の大野監物(藤木孝)は亀千代を世継ぎに据えて藩の実権を握ろうと野心を抱く。お娟(由美かおる)は腰元に扮装して城内に入り、情報を探る。
 正甫は亀千代と早く対面したいと望んでいるが、賢明な家老の立花恭之亮(冨家規政)は反対する。恭之亮はまず自らが亀千代に会い、亀千代の落ち着きのない言動に疑惑を抱く。立花は妹の茜(木内晶子)に亀千代の出生を探るよう命じる。お娟が茜の手助けをする。
 茜とお娟はやっと亀千代の過去を知る、仙吉(樋浦勉)を探し出した。そこへ大野が放った刺客が襲う。お娟と茜、仙吉は難を逃れるが、仙吉は深手を負った。
 亀千代の出自について知りたいと訴える茜の真心に打たれ、仙吉は亀千代が殿の実の子ではないと打ち明ける。
 お娟と茜は、花売りに扮して警戒の厳しい城下に入り、恭之亮に真実を告げる。
 その頃、城中では正甫と亀千代の対面の刻限が迫っていた。弥七と助三郎(原田龍二)が仙吉を連れて城へ急ぐが間に合わない。恭之亮と茜は命を懸けて正甫に訴えようとするのだが…


第15話:
『届け歌声、響けから桶』/高山(2009年11月16日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は高山で旅の芸人一座と出会う。一座の千尋(さくらまや)という十歳の少女が、父親の幸吉(二反田雅澄)がたたく桶の拍子に合わせて披露する民謡が評判だ。
 一座の興行を取り仕切る呉服商、三浦屋総右衛門(田村亮)は老公一行を座敷に招き、千尋の歌を聞かせる。老公は表情豊かに歌う千尋に感心するが、その場に幸吉の姿はなかった。
 実は千尋は幸吉の実の子ではなく、総右衛門に結婚を反対されて恋人と駆け落ちをした総右衛門の娘、おせん(浅川稚広)が産んだ子だった。おせんも恋人もこの世になく、幸吉は親代わりとなって千尋を育て、民謡を仕込んできた。本当の父娘以上に絆が強くなった千尋を、幸吉はもはや祖父である総右衛門に引き渡すことができない。
 ところでその頃、高山代官の大槻主膳(梅野泰靖)は材木商、大島屋(杜澤たいぶん)と結託して地上げをし、色町を作って私服を肥やそうと企んでいた。そのためには三浦屋の土地が邪魔になる。
 大島屋の息のかかったやくざ万助(森里一大)は、ふとしたことから千尋の出生の秘密を知り、幸吉と千尋を捕らえ、総右衛門をおびき出すのだが…



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