2009年7月27日〜12月21日(全20話

あらすじ:

第 1234567891011121314151617181920 話

第6話:
『肝っ玉母さん猛烈告白』/松島(2009年8月31日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は松島へ。魚市場をのぞいた老公はうっかり魚網に腰を降ろし、威勢いい女網元の紀代(水前寺清子)にひどく叱られる。伊達政宗から漁を許されて受けて以来、代々続く漁場を守り続けていることが紀代の誇りだ。
 紀代は親からはぐれた子どもたち四人と一緒に暮らし、実の母のように慕われている。
 水揚げが豊かな紀代の漁場に別の網元、五郎丸権蔵(萩原流行)が目を付けた。五郎丸は漁師たちに嫌がらせを繰り返し、紀代に漁場を譲るようしつこく迫る。気の強い紀代は五郎丸一家を追い返すが、自分が女だから甘く見られているのではないかと不安も浮かぶ。
 老公の人柄にほれた紀代は騒動が治まるまで、夫婦になってほしいと老公に頼む。奇妙な二人の夫婦生活に助三郎(原田龍二)と格之進(合田雅吏)は笑みがこぼれる。
 その頃、紀代と仲たがいをして六年前に家を飛び出した一人息子の宗太郎がこっそり松島へ帰ってきた。
 松島番所役人の青戸富三郎(山内としお)は宗太郎の人相書きを紀代に見せ、宗太郎が押しこみ強盗の下手人であると告げる。五郎丸は漁場を譲れば宗太郎を安全に逃がしてやると紀代に耳打ちするが…


第7話:
『引き裂かれた娘の友情』/平泉(2009年9月7日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は平泉へ。一行は親切な村の娘、お花(高橋あゆみ)と出会う。兄を地震で亡くして一人暮らしのお花は、庄屋、宇兵衛(真実一路)の娘、お美代(中丸シオン)とは姉妹のように仲がよい。
 山仕事の帰り、お花は刀傷を負った男を助け、お美代の家の蔵にかくまう。山賊に襲われたと、弱い声で語る男を、お花とお美代が秘かに介抱する。
 そのころ平泉では過酷な年貢の取り立てに人々が苦しんでいた。代官の岡部武太夫(石山輝夫)が物産問屋、大前屋(常泉忠通)と結託して米を横流しし、私服を肥やしていたのである。宇兵衛は人々の窮状を訴えるが、岡部は耳を貸そうともしない。
 実は、お花とお美代が助けた男は、伊達藩の侍、望月誠四郎(猪狩賢二)で、岡部の悪事の証拠を発見し、訴え出ようと急ぐ途中、追っ手に斬られたのだ。
 誠四郎は農民たちの悲惨な生活を知り、お花とお美代に頭を下げる。誠実な誠四郎に、お花は亡き兄の姿を重ね、お美代もほのかな恋心を抱く。次第にお花とお美代の友情に亀裂が入る。
 誠四郎をかくまった疑いで、お花とお美代が代官所に捕らえられる。誠四郎にも岡部の追っ手が迫る…


第8話:
『ニセ黄門の大芝居!』/盛岡(2009年9月14日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は盛岡へ。一行は旅役者の市川光右衛門(笹野高史)と助八(北山雅康)、角兵衛(篠塚勝)に出会う。光右衛門は、一座の座頭だったが、人望がなく他の座員には逃げられてしまった。
 盛岡には光右衛門の生家で南部鉄器の問屋、尾嶋屋がある。四十年前、役者にあこがれて家を飛び出した光右衛門は、やっと故郷に錦を飾れると楽しみにしていたのだが、座員も金もなく腹をすかして途方にくれる。
 さて、尾嶋屋は今では光右衛門の弟の孫、お鶴(松下恵)が切り盛りしていた。その尾嶋屋に魔の手が迫る。物産問屋の和泉屋(原田清人)が藩御用の権利を狙い、家老の桑谷権兵衛(伊吹剛)と結託して、尾嶋屋失脚を画策していたのである。
 ところで、水戸老公が盛岡にお忍びで立ち寄るという噂を聞いた桑谷は、光右衛門の名とその風貌から光右衛門が老公本人だと誤解する。本陣に招かれて接待され、光右衛門たちは面食らう。
 一方、老公は尾嶋屋を訪ね、こちらは光右衛門に間違えられてしまう。お鶴は頼もしい老公を歓迎する。
 老公と光右衛門はお互いに成りすましたまま奇妙な対面を果たす。桑谷の悪事を知った老公は、助さん(原田龍二)、格さん(合田雅吏)、お娟(由美かおる)と光右衛門たちを使って、桑谷の悪事を芝居仕立てにして暴くのだった…


第9話:
『はぐれ老公お宝探し』/弘前(2009年9月21日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は弘前へ。道中、八兵衛(林家三平)がうたた寝をしている間に老公が行方不明になった。互いに相手を非難する助三郎(原田龍二)と格之進(合田雅吏)は仲たがいをし、別々に老公を探す事になった。
 さて、老公は景色をながめているときに、足を滑らせて崖から滑り落ち、太助(加藤満)と又三(有薗芳記)という頼りない山賊に助けられた。二人が持っていた謎の絵地図を見て、老公はそれに宝の在り処が記されていると見抜く。
 話は五年前にさかのぼる。弘前城の金蔵に盗賊が入り、二万両が盗まれた。盗賊の親玉は金を隠した後命を落とし、金の行方は分からない。藩は小森作左衛門(坂西良太)を盗賊奉行に命じ、必死に金を探していた。どこかに金が隠されているという噂を聞き、弘前には一攫千金を狙う怪しい連中が集まってきていた。
 老公と太助、又三は地図を手がかりに、金が隠してあると思われる山中の城跡を目指す。
 一方、助三郎は渡世人の政吉(影丸茂樹)から金の噂を聞く。格之進は、行方不明の父親を探しているという女すりのおゆき(勝野雅奈恵)になつかれて、行動を共にする。助三郎と格之進たちはそれぞれ危険な目に合いながらも老公のいる山中へとたどり着く。
 はたして金はどこに?
 やがて老公は金を独り占めにしようとする大きな悪が潜んでいることに気付く…


第10話:
『赤い恐怖!心の叫び』/久保田(2009年10月12日 放送)

 水戸老公(里見浩太朗)一行は久保田に着いた。
 その頃、久保田の山中でマタギの作造(出水憲)と孫娘のおさと(吉田里琴)は、輸送中の藩の重要な特産品である銅が、黒装束の一団に奪われる現場に遭遇した。作造は一団に殺されるが、おさとは生き延びた。恐怖におびえるおさとを風車の弥七(内藤剛志)が救う。だが、おさとは恐ろしさのあまり、言葉を失っていた。
 弥七に託されて、助三郎(原田龍二)、お娟(由美かおる)がおさとを保護する。おさとは、親方の芳造(うえだ峻)の元、見世物小屋で河童に扮していた子ども、房吉(中上海輔)たちと仲良くなった。
 事情を知った親切な廻船問屋の女主人、りつ(大鳥れい)はおさとを預かりたいと老公に申し出る。おさとも次第にりつに心を開いてゆく。
 さて久保田では勘定奉行の大澤織部(石田太郎)が、りつの義弟で物産問屋の濱田屋(螢雪次朗)と結託して藩の銅を奪い、私腹を肥やそうと企んでいた。おさとと作造はその悪巧みに巻き込まれたのだ。老公は房吉たちが拾った銅の延べ棒を調べ、大澤たちの悪事に気付く。
 盗んだ銅を運ぶためにはりつが目障りとなる大澤と濱田屋は、りつを陥れるため、おさとを誘拐するのだが…



第 1234567891011121314151617181920 話


水戸黄門 第40部トップへ

TBSトップページサイトマップ Copyright© 1995-2024, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.