あらすじ:
『狙え一攫千金』/堺(2009年3月16日 放送)
水戸老公(里見浩太朗)一行は堺に着いた。堺では神社修繕のための富札が売られ、賑わっていた。老公も宿の女中、お秀(うつみ宮土理)から強引に札を一枚買わされた。
富札は、たった一人になんと一千両が当たる。抽選が行われる境内は、札を握り締めた人々で溢れていた。助さん(原田龍二)、お娟(由美かおる)、新助(松井天斗)と早月(磯山さやか)の隣には旅の男、与之助(北山雅康)の姿もあった。
そして運命の抽選が… 高らかに読み上げられたのは、老公が買った札だった!
神社からの帰り、数人のごろつきが当選札を狙って助さんたちを襲う。その時ごろつきは、当選は手違いだったと口走る。その話を聞き、老公は富札には悪巧みが隠されていると察するのだった。
案の定、富札は奉行の荒城源左衛門(柴田侊彦)と神主の今泉(田口計)が仕組んだいかさまであった。札の売り上げと当選金の両方を手に入れようという魂胆だったが、誤って老公に当選札が渡ってしまったのだ。
さて、お秀が与之助を伴って老公を訪ねてきた。与之助はかつてお秀が働いていた古着問屋の若旦那である。お秀は与之助が博打に溺れて手放した店を再建させるための資金を貸して欲しいと老公に頭を下げる。お秀は与之助を立ち直らせるために必死だが、与之助はその真心に気付いていない。
一方、奉行と神主は老公から当選札を取り戻すため、次の手立てを考えていた…
『濡れ衣晴らし春満開』/江戸(2009年3月23日 放送)
諸国漫遊の旅を終え江戸に帰ってきた水戸老公(里見浩太朗)一行。許婚の橋場大二郎(徳重聡)との再会と婚礼を楽しみにしていた早月(磯山さやか)は、早速、橋場の屋敷を訪ねる。
その頃、夜桜見物に出かけていた大二郎は、廻船問屋・垂水屋の蔵から三千両が盗み出される現場に遭遇する。大二郎は賊の一味と誤解されて捕らえられ、自宅謹慎の身となった。
嫌疑が晴れなければ婚礼ができないと、早月と兵庫(長門裕之)はなす術もなく右往左往するばかり。
ところで盗まれた金は、垂水屋の主人・嘉兵衛(黒沢年雄)と僧侶の栄昌(原口剛)が寺社寄進の名目で江戸中の大店から集めたものだ。栄昌は祈祷僧・隆光(麿赤兒)の弟子である。嘉兵衛と栄昌そして隆光と柳沢吉保(石橋蓮司)の黒いつながりが予感される…
盗まれた千両箱は、まだ現場近くにあるのではないかという、老公の推理を聞いた早月は、大二郎と共に垂水屋の近辺を捜査するのだが…