2003年7月28日〜12月15日(全17話
 + 1000回記念3時間スペシャル

あらすじ:

第 1234567891011121314151617 話 + 1000回記念3時間スペシャル

第16話:
『開かずの鍵が解いた謎』/白河(2003年12月1日放送)

 黄門様(里見浩太朗)一行は白河へ。 お娟(由美かおる)は道中立ち寄った芝居小屋で、女形の染也(竜小太郎)と知り合った。染也には白河に父と妹がいた。 だが染也は、錠前師の父、由五郎(赤塚真人)は、家を飛び出して役者になった自分のことを快く思っていないと語り、寂しそうな表情を見せる。
 一方、黄門様と助さん(原田龍二)、格さん(合田雅吏)は居酒屋で酔いつぶれた由五郎と娘のおかち(始澤文美子)と出会った。おかちは、由五郎と染也を仲直りをさせたいが、由五郎は会おうともしない。
 ところで別行動の鬼若(照英)とアキ(斉藤晶)は、御蔵番の侍、石神勘五郎(井上茂)が、勘定方の後藤希六(大村波彦)と吉村兵助(夏那胡敬二)に殺される現場を通りがかった。
 石神は勘定奉行の三原主膳(大林丈史)と結託して藩の金を横領していたが、その証拠の裏帳簿を隠し、三原を強請っていたのである。三原は石神が邪魔になり、始末をつけたのだった。
 三原は帳簿が開かずの鍵に守られた金庫にしまってあると目をつけて、由五郎に秘かに開けるよう依頼する。あと一歩のところで鍵を開けることができず、三原は口封じのため由五郎を襲う。 鬼若が間一髪由五郎を救った。
 一方、老公も金庫に証拠があるとにらんだ。けがを負った由五郎に代わり、染也が鍵開けに挑むのだが…。


第17話:
『老公を叱った娘漁師』/磐城(2003年12月8日放送)

 黄門様(里見浩太朗)一行は磐城へ。 老公が立ち寄るという磐城小名浜は、磐城各藩の年貢米輸送、近隣諸国の物資積み出しのほか、鯛、鰹、やなぎかれいの水揚げを誇る漁場として知られている。そこで日本一のやなぎかれいの干物を作る娘がいるとき聞きご隠居の足は早まる。
 一行は元気のよい漁師の娘、お久美(小高早紀)と知り合った。お久美は、漁で使う網にうっかり腰掛けていた黄門様を烈火のごとく叱りとばした。 その娘お久美こそ日本一の干物造りだった。干物造りを生業としており、漁で親を亡くした子供達を引き取って一緒に暮らしている。黄門様はお久美の優しさに感心する。
 一方、鬼若(照英)とアキ(斉藤晶)は、峠道で鉄砲で撃たれけがを負った若い侍、若月誠四郎(嘉島典俊)を助ける。お久美の懸命な介護で誠四郎は一命を取り留めるが、誠四郎は自分が命を狙われた理由を話そうとしない。
 ところで磐城藩では次席家老の大隅主膳(沢竜二)と代官の野川幾造(佐藤仁哉)が結託して、人々が収める上納金を横流しして私腹を肥やしていた。筆頭家老の瀬戸清左衛門(滝田正美)は悪事の証拠をつかむため、誠四郎に調べさせていたのだ。
 瀬戸は殿様の前で行われる評定の席で、大隅と対決するために誠四郎の持ち帰る証拠を待っていた。
 評定の時が迫った。誠四郎は傷ついた身体を無理して城へ向かうが、途中倒れてしまう。誠四郎はお久美と黄門様に証拠の書類を託すのだが…。


最終回:
1000回記念3時間スペシャル/江戸(2003年12月15日放送)

 昭和44年8月4日に放送が始まった『水戸黄門』が、12月15日(月)放送1000回を迎える。1000回目は記念の3時間スペシャル版として放送する。
 『水戸黄門』第32部は12月8日放送の第17話(通算999回)で最終回を迎え、1000回は『水戸黄門』の魅力、楽しさがぎっしり詰まった特別バージョンとして製作される。

 黄門様は将軍様にも悩みの種となっていた、江戸の旗本と町奴の騒動を収める。その時黄門様は将軍様から薩摩藩に不穏な動きがあることを聞く。
 風車の弥七とお新の娘、お梅が絵を習っていることを知った黄門様は、絵の師匠である七十郎に興味を持った。ところが七十郎が刺客に襲われ、実は薩摩藩主の弟だったことが判明する。七十郎は単身薩摩へ向かう。黄門様一行も七十郎を追い薩摩へと旅立つのだった。
 道中忍び軍団が一行を襲う! お娟 、鬼若と飛猿、次郎坊が必死に防戦するが…

 レギュラー出演者に加え、オールスターキャストが顔を揃える。『水戸黄門』の歴史と共に愛されてきた、高橋元太郎演じるうっかり八兵衛が復活。霞のお新役宮園純子、柘植の飛猿役野村将希、素破の次郎坊役コロッケが登場し、一行を支える。風車の弥七(中谷一郎)も過去の映像を駆使して登場。懐かしい人々の活躍が楽しみ。
 また佐野浅夫(三代目黄門)、横内正(初代格さん)、大和田伸也(二代目格さん)伊吹吾郎(三代目格さん)も重要な役で出演。
 七十郎役は桑原和生、お梅役には馬渕英里何、一行を襲う忍び役を長嶋一茂と三浦理恵子が演じる。
 また赤木春恵と竹脇無我が友情出演、森光子と森繁久彌が特別出演し、1000回の記念作品に豪華な輝きを与えることになる。
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 江戸。平和な街で旗本と町奴の喧嘩が起こった。旗本の首領格は近藤登之助(伊吹吾郎)、町奴の頭は唐犬の重蔵(竜雷太)である。気風のいい芸者の駒吉(根本りつ子)が仲裁に入り騒ぎは一旦収まるが、一触即発の状態だ。
 その頃黄門様(里見浩太朗)は水戸の西山荘で野良仕事に精を出していた。助三郎(原田龍二)と格之進(合田雅吏)は山野辺兵庫(丹波哲郎)に叱られながら、慣れない畑仕事に汗を流していた。黄門様は八重(岩崎加根子)からの手紙で江戸の騒ぎを知り、顔を曇らせる。黄門様は、助三郎、格之進を従えて早速江戸へ向う。
 江戸城で、将軍様(堤大二郎)と尾張光友(橋幸夫、)柳沢吉保(橋爪淳)に快風丸の模型を披露して談笑していた黄門様は、将軍様が町の争いに心を痛めていると聞き、調停に乗り出すことになった。黄門様は町衆の尊敬を集める紀伊国屋文左衛門(森繁久彌)の協力を得て、二組を仲直りさせる。
 さて黄門様は久しぶりに弥七(中谷一郎)とお新(宮園純子)が営むそば屋「田毎庵(たごとあん)」を訪ねる。あいにく弥七は留守だったが、元気なお新と八兵衛(高橋元太郎)を相手に話が弾む。娘のお梅(馬渕英里何)が活発に育っており、黄門様も笑みがこぼれる。
 お梅が結城七十郎(桑原和生)という若い侍から絵を習っていると聞き、黄門様は七十郎に興味を持った。知り合いの絵師、狩野山月(森光子)に絵を見せたところ、七十郎は絵師ではなく人々を導く運命にあるという。
 ところが七十郎と母親のお松(山口いづみ)が刺客に襲われる。お松は、七十郎が実は薩摩藩主の弟だと打ち明ける。七十郎は自分の出生を調べるため密かに薩摩へ向かう。
一方、黄門様は将軍様から薩摩藩が莫大な借財を蓄えているという噂があると聞かされる。服部半蔵が(佐野浅夫)調べているが、放った忍びが誰も帰ってこないという。黄門様は薩摩藩の不正を暴くために旅に出る。一行を三剣一風(長嶋一茂)と桔梗(三浦理恵子)が指揮する忍びが襲う…。


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