2002年10月14日〜2003年3月24日(全22話

あらすじ:

第 12345678910111213141516171819202122 話

第11話:
『狙われた浪花の大商人』/大坂(2003年1月6日放送)

 光圀(里見浩太朗)一行は大坂へ着いた。光圀は、諸大名が豪商の淀屋辰五郎(山口崇)からたくさんの金を借り、それを返せない大名たちの財政が厳しく、領民も困っていることを知った。また淀屋の強引な商売に反感を持っている人々もおり、淀屋の命を狙う者がいることも分かった。
 一行は、淀屋が鉄砲で狙われた現場に居合わせる。お娟(由美かおる)が怪しい男を追うが見失い、長家で暮らす柊又四郎(平井真軌)という侍と知り合った。又四郎には、柳田ほか数名の仲間がいるが、真っ当な仕事はしていないようだ。
 一方、格之進(山田純大)は淀屋の娘、おつる(岩橋明代)と親しくなる。光圀はおつるの情報から、占い師を装って淀屋に会い、人々を救うために大名の返済を軽くしてくれるよう、説得する。淀屋は大名家、特に紀州藩に誠意を見せて欲しいと訴える。光圀は紀州藩大坂屋敷へ格之進を差し向け、藩の代表と淀屋が直接会えるよう、手配する。
 ところでアキ(斉藤晶)と鬼若(照英)は、又四郎が、紀州の鉄砲衆だということを思い出していた。紀州藩は鉄砲の名手、又四郎たちを使って、淀屋を亡き者にしようと企んでいたのである。又四郎たちは、紀州藩大坂屋敷で淀屋を待ち受ける。又四郎は淀屋の姿を捕らえ、引き金を絞る。
 その頃、山野辺兵庫(丹波哲郎)は、光圀を水戸へ連れて帰ろうと、一行を追って大坂へ向かっていた…。


第12話:
『商売繁盛笹もってこい』/兵庫(2003年1月13日放送)

 光圀(里見浩太朗)一行は兵庫へ着いた。ちょうど蛭子神社の祭が行われており、街は人々であふれていた。どこも宿がいっぱいで一行が泊まる場所が見つからない。
途方に暮れている一行に、お糸(有沢妃呂子)という娘が、家へどうぞと声をかけた。
 連れて行かれたのは、「枡屋」という大きな旅籠だが、五年前に宿を閉じ、今は商売をしておらず荒れ果てていた。女将のおせい(朝丘雪路)はお糸の頼みに、渋々一行を引き受ける。旅籠のあまりの荒れ様に、光圀、助三郎(岸本祐二)、格之進(山田純大)たちはあちこちを修繕して回る。
 光圀は泊まる所のない祭り客のために、宿を開けたらどうかとおせいを説得する。一行も慣れない宿の仕事を手伝うことになった。
 やがて光圀はおせいには芳次郎(見栄晴)という息子がおり、お糸が芳次郎の許嫁だったことを知る。しかし、芳次郎は宿の営み方でおせいと意見が合わず、十年前に飛び出して以来、行方不明だということも分かった。お糸は帰らぬ芳次郎をずっと待っていたのである。
 久しぶりに客を取り、宿には活気がよみがえる。おせいお糸もそれぞれの思いで、芳次郎のことを思い出していた。
 ところでお糸の実家も宿を営んでいたが、浅野家の家臣、綱島五郎三郎(片桐竜次)という酒癖の悪い侍が酔って騒いでいた。綱島は帰宅したお糸を見染め、酌をしろとしつこく迫るのだった…。


第13話:
『うまい鯛にゃ裏がある』/明石(2003年1月20日放送)

 光圀(里見浩太朗)一行は海産物が美味しい明石へ着いた。八重(岩崎加根子)は光圀から特に鯛が有名だと聞き、楽しみにしている。しかし、町では鯛は商っていないことを知りがっくりする。鯛を運んでいた魚屋のおきみ(鈴木繭菓)が役人に捕らえられるのを見て、不審に思う光圀だった。
 光圀が明石で一番と評判の魚屋、「魚政」を訪ねると、店は閉められており、主人の政五郎(長門裕之)は、お上の命令で鯛は扱えないのだと、寂しそうに語る。高価で取り引きされる鯛は、全て大坂に運ばれるのだという。政五郎は、領民思いの殿様、松平直明(沖田さとし)を信じており、殿様の考であれば仕方ないと、あきらめた表情だ。
 光圀は政五郎の案内で、鯛の売り買いの様子を見に行く。大坂商人の堺屋文蔵(南方英二)と役人ばかりがいばり、漁師たちに儲けは少ないようだ。
 さらに政五郎は文蔵から、よそで捕れた鯛を明石鯛と偽って売り、一緒に儲けないかと悪事の相談を受ける。政五郎は怒ってその場を立ち去った。
 さて、お娟(由美かおる)の調べで、鯛騒動の黒幕は、家老の赤堀軍兵衛(川合伸旺)だということが分かった。赤堀は文蔵と結託して、鯛の商いを一手に握り、私腹を肥やしていたのである。
 政五郎が文蔵の誘いを断ったことに腹を立てた赤堀は、囚われの身のおきみの罪は政五郎にも責任があると言い掛かりを付けて、政五郎を捕らえてしまうのだったが…。


第14話:
『白鷺城下の恩返し』/姫路(2003年1月27日放送)

 光圀(里見浩太朗)一行は姫路へ。美しい白鷺城をながめていてた一行は、望月安兵衛(中野英雄)という浪人と知り合った。
 安兵衛の案内で宿を決めた一行だが、安兵衛に案内賃を要求されて驚いた。安兵衛は旅籠の手伝いやけんかの仲裁をしては、手間賃を稼いでいた。侍らしくない仕事までして安兵衛が金を作るのには訳があった。
 安兵衛は榎本左内(木下浩之)という侍に恩義を感じていたが、榎本は一年前に殿様の刀が紛失した事件の責任を取らされて、切腹していた。安兵衛は残った妻、綾乃(渡辺典子)と息子、小太郎(中野勇士)の生活を支えるために懸命に働いていたのでる。
 安兵衛はまとまった金を綾乃に渡し、それで小太郎に学問をさせるよう勧めるが、綾乃はそれを断った。光圀は、綾乃から夫の思いを大切にするためにも、安兵衛の好意は受けられないと聞かされ、潔い心情に感心する。
 安兵衛は、榎本の死後、勘定方に出世した菅谷半蔵(井上高志)が刀を盗んだとにらんでおり、榎本の無念を晴らすため、菅谷の身辺を探っている。そんな安兵衛を怪しい侍たちが襲う。お娟(由美かおる)の調べで、侍たちが菅谷とつながっていることが分かる。
 光圀は刀剣商を装って菅谷に接近し、行方不明の刀を大金で引き取るとワナを仕掛けるが…。


第15話:
『俺たち日本一の用心棒』/龍野(2003年2月3日放送)

 光圀(里見浩太朗)一行は龍野へ。一行はそうめん問屋の善兵衛(児玉謙次)とその職人たちがやくざ者の白塚屋三造(井上博一)一家に嫌がらせを受けていることを知る。三造は善兵衛の作業場を立ち退かせて、賭博場を開きたいと企んでいる。奉行の水野六郎左衛門(内田勝正)は三造と手を結んでおり、善兵衛の訴えを聞こうともしない。
 そこへ食いつめた旅役者三人がやって来る。座長の半之丞(小松政夫)と柳太郎(三波伸一)吉弥(須藤雅宏)である。三人が芝居の稽古をしているところを見た、そうめん職人の留吉(渡辺寛二)は、三人がすご腕の使い手だと思い込んでしまう。善兵衛ほか村人も三人に用心棒になってもらおうと期待する。
 半之丞たちは、善兵衛たちの誤解をいいことに、腹を満たしてこっそり立ち去るつもりでいる。光圀は、三人の様子から正体を見破った。
 さて、三造の子分、元六(下元年世)たちがしつこく嫌がらせに来る。助三郎(岸本祐二)と格之進(山田純大)が、こっそり助成して、元六をやっつけたため、善兵衛たちはますます半之丞たちを頼りにするようになった。
 さて、水野から事を鎮めるために、半之丞一人で奉行所へ来るよう知らせが届く。光圀はこれはワナだと見破った。光圀は人々の期待を裏切らないようにして、悪者を懲らしめる方法を考える…。



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