2002年10月14日〜2003年3月24日(全22話

あらすじ:

第 12345678910111213141516171819202122 話

第6話:
『娘剣士の上意討ち』/吉田宿(2002年11月18日放送)

 三河の国、吉田宿に着いた光圀(里見浩太朗)一行は、中村由衣(田京恵)、弥市(尾美としのり)主従と出会った。由衣は若い女に似合わず剣の腕が達者で、助三郎(岸本祐二)も驚くほどだ。
 弥市によると、由衣と弥市は花咲藩の者だという。二人は山上伊十郎(誠直也)という浪人を追って旅をしていた。  山上は偶然、花咲で行われていた悪事の秘密を知った。そのため人を斬ってしまい、腕の立つ由衣が刺客として放たれたのである。
 光圀はお娟(由美かおる)を花咲へ走らせ、勘定奉行の飯田頼母(常泉忠通)が公金を横領して、私腹を肥やしていることを知る。飯田は悪事が発覚することを恐れ、山上を消そうとしていた。
 ところで由衣の父、与左衛門(長谷川哲夫)は由衣が山上の命を狙っていることを知って、吉田へ駆け付ける。そして山上が由衣の本当の父親だと、驚きの真実を告げるのだった…。


第7話:
『格も迷惑意地っ張り母娘』/宮の宿(2002年11月25日放送)

 光圀(里見浩太朗)一行は、熱田神宮のある宮の宿に着いた。一行は二件の呉服屋家族と知り合った。
 「千種屋」には弥兵衛(石田信行)おしず(平淑恵)夫婦に、おちよ(竹本聡子)という娘が、「瑞穂屋」には六右衛門(下塚誠)おきよ(友里千賀子)夫婦に、おとせ(中武佳奈子)という娘がいた。
 おしず、おきよは幼なじみだったが、それぞれに番頭を婿に迎え、店を継いでからは、仲が悪くなってしまった。弥兵衛、六右衛門は妻たちに頭が上がらない。おちよとおとせも母親の手前口を聞くこともできない。
 ところが、そんな娘二人が同時に格之進(山田純大)に恋をしてしまった。二人とも格之進を想い、床にふせっている。格之進はそれぞれの家を行き来して、娘たちの機嫌を取るが、どうもうまくいかない。
 さて千種屋では、最近、奉行、古田右京(入川保則)の仲立ちで尾張藩に品物を納める大仕事を終え、あとは支払いを待つばかりになっていた。しかし、期限がきても古田から金が届かない。両替商、潮屋市蔵(石山律雄)へ借りた金を返さなければならないのに、古田は「しばらく待て」の一点張り。実は古田と市蔵は結託して、千種屋の乗っ取りを企てていたのである。
 金策に走る弥兵衛とおしずだが、どうにも手立てが無い。それを見兼ねた六右衛門とおきよは、なんとか二人を助けたいと、光圀に相談するのだったが…。


第8話:
『壊れた香炉は職人魂』/桑名(2002年12月2日放送)

 光圀(里見浩太朗)一行は鋳物で有名な桑名に着いた。一行は大酒飲みの鋳物師、秀二郎(赤塚真人)と知り合った。秀二郎は宗介(松熊信義)の下で修行を積み、腕はいいのだが変わり者で、なかなか品物を売ろうとはしない。そんな秀二郎を、幼なじみでしっかり者のおしん(藤田佳子)が支えている。
 桑名では、近々将軍様へ献上する香炉を殿様の松平定重(大竹修造)が自ら選ぶことになっていた。鋳物を扱う商人の鈴鹿屋庄助(早川純一)は秀二郎に出品を勧めるが、秀二郎は自分の性に合わないと断った。
 一方、高利貸しの西海屋清兵衛(三夏紳)はこの機会に藩の御用商人となり、鋳物の扱いを一手に握ろうと企てていた。西海屋は側用人の高橋紀三郎(伊藤敏八)と鋳物の目利き、幽山(青山良彦)を抱き込んで、自分に有利に事が運ぶよう細工していた。ところが幽山は秀二郎の作風が殿様の好みにぴったりだと不安に思った。
 西海屋はやくざ者を使って、宗介に立ち退きを迫り、秀二郎の仕事の邪魔をする。だがその事で、秀二郎は献上品を作る事を決心し、仕事に励むようになった。光圀たちも仕事を手伝う。
 しかし西海屋は仕事場に火を放ち、大切な香炉も炎に包まれてしまう…。


第9話:
『忍びの決戦!母娘の再会』/伊賀上野(2002年3月4日放送)

 光圀(里見浩太朗)一行は鬼若(照英)、アキ(斉藤晶)の故郷、伊賀上野に着いた。忍びの掟を破った鬼若たちは死が待っている。光圀、お娟(由美かおる)は里へ行くことを思い留まるよう必死に説得するが、鬼若はアキを光圀に託して里へと戻って行った。
 しかし平和だった柘植の里は八剣の十兵衛(由地慶伍)が、頭領の幻斉(本郷功次郎)を幽閉し、忍者たちを束ねていた。十兵衛は柳沢吉保(橋爪淳)の甘い言葉にそそのかされ、幕府の配下になろうとしていた。柳沢はその見返りに光圀を殺すよう十兵衛に命じる。
 幻斉は鬼若からアキとその母親およう(古柴香織)が生きている事を聞いて喜び、自分の非情な仕打ちを詫びるのだった。
 その頃、おようも柘植の里に帰ってきた。その事を知った十兵衛は、おようとアキを捕らえて二人を利用して、忍者たちの頭になろうと企てる。
 座敷牢から抜け出した幻斉とおようを忍びたちが追う。あかね(塩崎綾)蛍(渋谷めぐみ)たち里の女が二人を守る。鬼若、お娟も女たちに加勢する。忍者たちの壮絶な戦いが始まった。忍び魔の手は光圀にも迫る…。


第10話:
『ドカーンと一発悪退治』/吉野(2002年12月16日放送)

 光圀(里見浩太朗)一行は大和路を吉野藩へ向った。宿場町に着いた一行は、往来に人が少なく活気が無いことに気付いた。光圀は、吉野藩では税の取り立てが厳しく、人々が苦しんでいることを知り、心を痛める。
 一行は大砲奉行、風間平四郎(清水宏次朗)の屋敷に宿泊することになった。風間家は剣術指南役も務め、かつては殿様に直接意見を言えるほどの家柄だったが、今はたいした仕事も無く、平四郎は昼から酒を飲んでは無駄に過ごしており、八重(岩崎加根子)はあきれている。
 風間家には善八(金内喜久夫)とおきく(内村香織)のしっかり者の祖父と娘が仕えており、平四郎を支えていた。
 さてお娟(由美かおる)の調べで、側用人の大野総十郎(伊吹剛)と勘定奉行、柴田平蔵(坂田雅彦)が殿様、吉村出雲守(荒木しげる)のためと偽って、藩の実権を一手に握り、税の操作をして私腹を肥やしていたことが分かる。
 光圀は平四郎を立ち直らせて、殿様を動かし、人々を救おうと考えるが、平四郎は何事も無駄だと答え、動こうとしない。
 一方、おきくが偶然、大野たちの悪巧みを知ってしまい、斬られて大けがを負う。光圀は、平四郎を信じて懸命に仕えているおきくたちの気持ちを、平四郎に解いて聞かせるが…。



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