2002年10月14日〜2003年3月24日(全22話

あらすじ:

第 12345678910111213141516171819202122 話

第1話:
(2002年10月14日放送)

 西山荘に戻った光圀(里見浩太朗)は「大日本史」編纂の作業を続けながら、野良仕事にも精を出していた。助三郎(岸本祐二)、格之進(山田純大)も一緒に畑で汗を流している。光圀の身の回りをする八重(岩崎加根子)、お娟(由美かおる)も元気に光圀の仕事を手伝っていた。
 そこへ、家老の山野辺兵庫(丹波哲郎)が将軍綱吉(堤大二郎)の手紙をたずさえてやって来る。兵庫は助三郎に、老公を二度と旅立たせることのないよう、きつく言い残して去った。
 その頃、江戸城では綱吉と柳沢吉保(橋爪淳)が老公のうわさ話をしていた。吉保は厳しい幕府の財政を立て直すため、勘定奉行、荻原重秀(石田登星)と共に貨幣の改鋳を秘かに計画していた。
 一方西山荘にお初(高松あい)という若い娘が光圀を訪ねて来た。恋人の佐助(鷲生功)の命を助けてほしいと訴えるお初に光圀は心を動かされる。
 料理人の佐助が金座年寄の深沢庄右衛門(中野誠也)にふぐを調理して出したところ、毒に当たった。幸い命は取り留めたが、佐助は牢に捕らわれ、死罪になるかもしれないという。
 恩義のある深沢に佐助が毒を盛るはずがないと、お初。深沢が老公と親しいことを知っており、老公をすがって来たと必死の表情だ。
 老公は兵庫の制止を振り切って江戸へと向う。途中危うい目にも会うが、少女、アキ(斉藤晶)を連れた謎の大男、風の鬼若(照英)にも助けられながら、無事到着。
 服毒事件が吉保の貨幣改鋳計画に端を発していることを見破った老公は、見事佐助を救う。
 さらに綱吉に謁見した光圀は、幕府の財政がひっ迫していることを聞かされる。その改革の手がかりを探すため、天下の金が集まる大坂を目指し、東海道を西へと向かう。


第2話:
『ご老公、最初の難所は箱根山』/箱根(2002年10月21日放送)

 光圀(里見浩太朗)、助三郎(岸本祐二)とお娟(由美かおる)は、のんびり箱根を目指していた。一行は知らぬことだが、八重(岩崎加根子)も光圀の後を追い、東海道を西へ急いでいた。
 道中、八重は若い女、志乃(大沢さやか)が柴田勘兵衛(草見潤平)たちに襲われるところに遭遇した。そこへ風の鬼若(照英)がアキ(斉藤晶)を連れて現れ、瞬く間に侍を追い散らしてしまう。八重が感心しているすきに志乃は姿を消した。
 志乃は江戸で行われていた駿河田中藩に関わる不正の証拠を携え、箱根の関所を越えようとしていたのだ。けがを追って難儀をしていた志乃だが、光圀一行に助けられ、一緒に湯本の宿場に着いた。
 一行が泊まる宿には箱根関所の番頭、中森権太夫(伊藤高)とその配下の侍たちが同宿していたが、横暴な態度に光圀は顔をしかめる。その中で最下級の今岡半四郎(林泰文)は上役にあごでこき使われていた。これでも足軽よりはましと語る半四郎に、格之進(山田純大)は同情する。
 ところが志乃が半四郎の許嫁だと分かり、一行は驚いた。志乃は武士らしくない半四郎の言動を嘆き、半四郎はこれも勤めと、反発する。
 そして、柴田は、志乃が関所を通る時自分たちに引き渡すよう要求し、中森に金を渡す。志乃は決死の覚悟で、一人関所へ向うが、中森、柴田がその前に立ちふさがった。その時半四郎が現れ、志乃の身を守るのだったが…。


第3話:
『清水湊の大勝負!』/江尻(2002年10月28日放送)

 光圀(里見浩太朗)一行は江尻に着いた。一行は見知らぬ女、おせい(二宮さよ子)に声をかけられる。おせいの死んだ息子に助三郎(岸本祐二)がそっくりだという。
 おせいに半日付き合って欲しいと頼まれ、助三郎はおせいが営む廻船問屋に着いて行く。助三郎は、そこでおせいが不審な帳簿を扱っていることを知る。
 おせいのもてなしを受け、眠ってしまった助三郎は覆面をした男たちにさらわれ、ある倉庫に監禁される。一味は助三郎を抜け荷の捜査している役人だと思い込んだらしい。
 助三郎は、抜け荷の売人に成りすまし犯罪の証拠をつかもうとする。犯行の元締めは奉行所の与力、佐藤市兵衛(中原丈雄)、おせいの店の番頭、喜平次(篠塚勝)も悪事に加担していた。
 一方、宿場には風の鬼若(照英)とアキ(斉藤晶)もやって来た。鬼若は自分は掟を破った忍者で、命を狙われていることと、アキの母親を探していることを光圀に打ち明ける。おせいから母親らしい女にあったと聞きアキは喜んだ。
 光圀はおせいからも抜け荷のうわさがあることを聞く。光圀は密売人だと偽って、佐藤との取り引きにのぞむ…。


第4話:
『お娟にぞっこん!親父と息子』/掛川(2002年11月4日放送)

 光圀(里見浩太朗)一行は掛川に到着する。一行が出会ったいたずら好きの少年、三太(谷野欧太)の父親、権三(六平直政)はお娟(由美かおる)に一目惚れしてしまう。
 その頃、掛川藩では殿様に跡を継ぐ子がおらず、江戸家老を中心に養子を迎えようという話が進められていた。国家老の松尾大膳(亀石征一郎)は、その動きに反発する。松尾は御用商人の真砂屋益蔵(小沢象)と手を結び、私腹を肥やしていた。
 さて、権三は光圀にお娟を嫁に欲しいと申し入れた。三太もお娟 になついている。権三は、自分の妻というよりは三太の母親になって欲しいと訴える。権三は、三太は自分の本当の子ではないとお娟にうち明けた。その上でお娟の気を引こうと、三太が殿様の御落胤かもしれないと作り話を聞かせる。まずいことに、その一言を益蔵に立ち聞きされてしまった。
 益蔵と松尾は、三太を殿様の跡継ぎとして担ぎ上げ、藩の実権をにぎり、悪事を隠そうと考えた。いやがる三太を権三から取り上げて、松尾の屋敷に閉じ込める。もとより権三のうそから出た話、お娟、助三郎(山田純大)の調べで、松尾たちの悪事も明らかになる。
 一度は三太のためとあきらめかけた権三だったが、やはり親子の情を断ち切ることはできず、松尾の屋敷に押し掛ける。そこにはたくさんの侍が警護にあたっていた…。


第5話:
『やんちゃ姫の大冒険』/浜松(2002年11月11日放送)

 光圀(里見浩太朗)一行は、浜松へ。浜松では天竜川がしばしば氾濫し、人々の生活を脅かしている。そのため、たくさんの人を雇い護岸工事が進められている。光圀は宿の主人から浜松藩の若殿様、青山忠正が、宇和島藩の菊姫(榊原めぐみ)を迎え、見合いをすることになったと聞かされ、微笑ましく思った。
 ところが菊姫は見合いを嫌い、町娘の着物に身を包み、気晴らしに町を歩いていた。光圀は菊姫と出会い、町を案内する。光圀と菊姫は、忠正が洪水で親を失った子供達のために、寺に寄進をして子供達を保護していたことを知った。二人は忠正の思いやり深い心に触れ、うれしく思う。さらに二人は、寺で心優しい源太(石橋保)という若者と出会い、子供たちと一緒に楽しい時を過ごす。
 一方、護岸工事の現場では、次席家老の秋月典膳(宗方勝巳)と作事奉行の吉川仙之助(大河内浩)が悪事を働き、私腹を肥やしている。忠正はその証拠をつかむため、源太と名乗って現場に潜入していた。秋月たちは不正の発覚を恐れ、菊姫を亡きものにしようと刺客を放つが、お娟(由美かおる)の活躍で姫の命は守られた。
 そして見合いの席。菊姫は忠正が源太だったことに驚いた。忠正は秋月の悪事を糾弾するが…。



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