2002年1月7日〜7月1日(全25話

あらすじ:

第 12345678910111213141516171819202122232425 話

第21話:
『遊女が狙った異人館』/長崎(2002年6月3日放送)

 光圀(石坂浩二)一行は長崎へ。光圀は出島の外にある薬草園に、オランダ人の医師、ケンペル(ケント・ギルバート)を訪ねる。外国の植物の話などを聞き、楽しい一時を過ごす光圀だった。
 その頃、助三郎(岸本祐二)とお娟(由美かおる)は光圀と別れ、しっぽく料理に舌鼓を打っていた。すると遊女のおとき(小林綾子)がやくざ者に追われて店に飛び込んで来た。かくまって欲しいと、すがるおとき。おときが患っていることを知った助三郎たちは、おときをケンペルの元に連れて行く。
 おときは生きる気力を失っているとケンペル。おときは病いの父の身を案じているうちに自分も具合が悪くなったようだ。


 そんな騒動の最中に小城藩主、鍋島元武(長門裕之)がケンペルを訪ねて来る。再会を喜ぶ光圀と元武そしてケンペルだった。その勢いで、光圀と元武は丸山の花街へくり出す。
 だが、座敷は有明の大尽(鶴田忍)と呼ばれる謎の富豪の貸し切り状態で、光圀たちは物足りない。しかし、大尽の顔を見て、元武の表情が変わった。大尽とは、かつて元武が目をかけていた藩士、大畑吉蔵で、元武は不正を働いた大畑を成敗したことがあった。
 その直後、光圀と元武は何者かに襲われる。大畑の仕業に違い無いと元武は言う。
 大畑は、オランダ貿易がじゃまになる商人たちに雇われて、ケンペル暗殺を企んでいた。おときは、大畑がケンペルは悪人だとだまして差し向けた刺客だった!


第22話:
『神々の里の奇妙な話』/高千穂(2001年8月27日放送)

 光圀(石坂浩二)一行は高千穂へ。夜道を急ぐ一行は、夜神楽の練習をする人々と出会い、庄屋の市兵衛(一龍斎貞水)の家に泊まることになった。市兵衛から最近この辺りで幽霊が出ると言う噂を聞かされ、一行は不気味に感じる。
 幽霊はかつての郡奉行、川上新左衛門(石田信之)とその妻、加乃(田中由美子)だという。新左衛門は村人思いの奉行だったが、飢饉の時のためにと蓄えた米が消失した事件で、米を盗んだと疑われ、切腹して果てたのだった。加乃もその後を追った。決してそんなことをする人柄では無かったがと、市兵衛はふしぎがる。
 そこへ、城からの役人、香田達之進(勝野洋)と次郎坊(コロッケ)が相次いで到着する。達之進は新左衛門の親友で、幽霊事件の真相を探りに来たのだ。だが、たいへんな恐がりだ。
 さて達之進は次郎坊に同行してもらい、代官所へ出向く。迎えた代官の武田郡兵衛(菅生隆之)は、幽霊は噂に過ぎないと一蹴する。実は武田が新左衛門に無実の罪を着せた本人だった。
その夜、達之進と次郎坊が幽霊が出るという代官所に泊まると、はたして幽霊があらわれた。だが次郎坊は幽霊が布切れを残していたことを見逃さなかった。
 騒動は人が仕組んだことなのだろうか。だとすると、誰が何のため?
 光圀は新左衛門の無念を晴らそうとする何者かの仕業だと考えていた…。


第23話:
『いい湯だよお母さん』/由布院(2002年6月17日放送)

 光圀(石坂浩二)一行は由布院へ。
 道中光圀は、言い争いをしている、若者二人、鶴三(赤羽秀之)、亀吉(山口粧太)と出会い、仲裁に入った。その縁で一行は亀吉の家に投宿することになった。亀吉の母、たね(樋口慶子)と妻のはな(佐藤友紀)は一行を温かく迎える。
 たねたちの話によると、亀吉と鶴三、そしてはなは、子どもの頃から仲良しだった。しかし、最近亀吉が温泉を掘り当てることに熱中するあまり、畑仕事をしないようになったことから、鶴三がそれをたしなめるようになり、二人は不仲になったという。


 ところで、この辺りでは数年不作が続いた上に、年貢の取り立てが厳しくなり、村人は困り果てていた。光圀は、鶴三の父で庄屋の治兵衛(園田裕久)に、窮状を代官所に訴えるよう知恵を授ける。
しかし、代官の森脇勘右衛門(野崎海太郎)は不作は代官所のせいでは無いと、聞く耳を持たない。光圀はあきれるばかりだ。
 光圀は、はなから亀吉が温泉に夢中になるのは、人々の暮らしを楽にしたいからだと、聞かされる。
 さて、温泉は出るという次郎坊(コロッケ)の占いを励みに、亀吉がさらに穴掘り進んだところ、見事湯が沸き出した。すると森脇はそれを自分の手柄にしようと、亀吉を捕らえてしまう…。


第24話:
『我ら御老公の名代なり!』/松山(2002年6月24日放送)

 オランダの書物を研究するため、小城藩に残った光圀(石坂浩二)、おるい(加賀まりこ)と別れ、助三郎(岸本祐二)、お娟(由美かおる)は松山の道後温泉にいた。
 その頃格之進(山田純大)は、松尾芭蕉(佐川満男)を出迎えるため山道を急いでいたが、山中で男が数人の侍に襲われるところを目撃して心配になり、男の行方を捜していた。
 一方その男、池辺直治郎(沖田さとし)は深手を追っているところを芭蕉に助けられた。芭蕉は近くにあった家に池辺を運び込んだ。そにはマキ(宮本真希)という若い女が一人で住んでいた。
 池辺は懐にあった密書を前の家老、園田重信(中山仁)に渡して欲しい、と言い残して息を引き取った。密書が届かないと園田は切腹させられるという。
 芭蕉はマキとともに城下へと向う。しかし、池辺を襲った侍たちの厳しい追跡にはばまれ、二手に別れた。
 マキは山中で格之進と出会い、一緒に園田の家を目指す。マキは、園田が自分の実の父親だと打ち明ける。
その頃芭蕉は偶然お娟と出会っていた。芭蕉とお娟は、家老の赤沢頼母(石田登星)から手厚い接待を受け、城内に足止めされる。芭蕉は園田に迫る危機が気がかりだ。
 園田は赤沢が藩専売の塩を横流ししている不正を糾弾しようとして、赤沢から罪を被せられ窮地に陥っていたのである。
 切腹の刻限が迫る! 密書を持ったマキと格之進は、それを園田に手渡そうと機会を伺っていた…。


第25話(最終回):
『父は子を、子は父を』/高松(2002年7月1日放送)

 「大日本史」編纂のため、書物を調べている光圀(石坂浩二)とおるい(加賀まりこ)と別れた助三郎(岸本祐二)、格之進(山田純大)、お娟(由美かおる)、次郎坊(コロッケ)は高松にやって来た。
 高松は光圀の息子、松平頼常(西郷輝彦)が治める土地だ。
 さて一行は、侍と若い女の妙な二人連れに出会う。
 ある武家屋敷に入った二人を見ていると、侍が突然、切腹すると言って刀を抜いた。
 屋敷の者は大慌て、これでしばらく生き延びて欲しいと二人に金を渡した。次郎坊は二人は新手の強請ではないか、と見破った。


 侍の名は田宮勘左衛門(阿藤快)、女はおせい(島田沙羅)、赤の他人の二人だか、こうして金を稼ぎ、旅をしているのだという。とはいうものの、世をはかなんだように語る、勘左衛門の表情が気になる格之進だった。
 その頃城では、頼常が帰国し、腹心の玉井三郎兵衛(誠直也)ほかの挨拶を受けていた。高松では、頼常主導で財政難を克服するための改革が続けられていた。だが、その裏で不正を働く不届き者がいた。
 勘左衛門は、実の名を八木幸兵衛といい、頼常が少年時代に遊び相手を勤めたことがあった。やがて土木工事の役人となっり、密かに行われていた悪事に気付いた。八木は頼常に訴えたが、頼常は聞く耳を持たず、失望したという。
 助三郎は八木の誤解を解こうとするが…。



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