2002年1月7日〜7月1日(全25話

あらすじ:

第 12345678910111213141516171819202122232425 話

第16話:
『浪花の恋の夢芝居』/大坂(2001年7月16日放送)

 光圀(石坂浩二)一行は大坂に着いた。芝居小屋が立ち並び、活気のある様子に一行が感心していると、一人の男が声をかけた。男の名は近松門左衛門(桂三枝)。浄瑠璃の作者として、評判が高い。今度歌舞伎にも挑戦すると聞き、光圀は近松に興味を持った。
 その夜、近松は大坂の豪商、丹後屋九右衛門(磯部勉)の座敷に招かれた。踊りを披露する芸者は、近松も馴染みの清川(三浦リカ)である。近松と清川は秘かに引かれあっていたが、九右衛門も清川に思いを寄せており、近松と清川の仲が面白くない。
 座敷で酒が進むうち、近松と九右衛門は清川をめぐって口論になった。二人の話は芝居の興行にも及び、近松はわずか三日で芝居を書き、上演できると大風呂敷を広げる。九右衛門はそれができれば千両出すと約束した。


 近松は光圀に助けを求める。二人は驚異的な早さで話を考え、台詞を作ってゆく。九右衛門への皮肉を込めた内容だ。  台本はできた。だが困ったのは役者と鳴りものだ。九右衛門のにらみが効いて、誰も出演を引き受けないのだ。
 鳴りものは清川とおるい(加賀まりこ)が、演者は次郎坊(コロッケ)が応援することになった。助三郎(岸本祐二)と格之進(山田純大)、お娟(由美かおる)も裏方を手伝う。
 懸命の稽古を経て、やっと当日の幕が開く…。


第17話:
『二枚目助さん女難の相』/倉敷(2002年5月6日放送・春の2時間スペシャル)

 光圀(石坂浩二)一行は倉敷に着いた。当時倉敷は天領で、米などの産物が集散する商人の町として栄えていた。
 倉敷郊外の藤戸寺には源氏、平氏の合戦絵巻が大切に保管されている。光圀は助三郎(岸本祐二)、格之進(山田純大)、お娟(おえん・由美かおる)、おるい(加賀まりこ)に絵巻の由来を語る。
 その後一行は、藤戸寺の外で中年の男、仁兵衛(新克利)に出会う。仁兵衛は突然、助三郎を娘の敵と叫び、声を荒立てる。助三郎はその場を逃げ出してしまった。
 事は三年前にさかのぼる。助三郎は「大日本史」の資料を集めるため、藤戸寺に立ち寄った。助三郎は、その時公事宿を営む仁兵衛の宿に滞在した。公事宿とは奉行所での裁判を訴えた人や、訴えられた人が、その書類を作ってもらうために泊まる宿で、宿の主人は現在の弁護士のような仕事も勤めた。


 仁兵衛の娘おきぬ(中島ひろ子)は助三郎の世話をするうち、恋心を抱くようになった。それをに応えることのできない助三郎は、姿をくらましてしまったのである。
 仁兵衛によるとおきぬは今は、金持ちの老人、大島屋吉左衛門(田口計)の世話をしているという。
 助三郎は大島屋の寮を訪ねる。おきぬは幸せそうな表情を見せるが、二人が目を離したすきに、吉左衛門は縁側から落ちて死んでしまった。
 医師の見立てで吉左衛門は何者かに殺されたことが分かり、助三郎とおきぬに嫌疑がかかる。
 仁兵衛が死んで一番得をするものは誰か。光圀の推理がさえる。だが、おきぬには不利な書状が現れる。一方、次郎坊は陰陽師の術を使い真犯人に迫る。
 やがてお裁きが開かれる。光圀がおるいの弁護に立つが…。


第18話:
『黄門様は名鑑定士!』/下津井(2001年7月30日放送)

 光圀(石坂浩二)一行は下津井に着いた。別行動で宿を探していた格之進(山田純大)は、お朝(長井梨紗)という娘に、町から連れ出して欲しいと頼まれ驚いた。格之進は激しい気性のお朝を諭し、親の所へ送り届ける。
 光圀と助三郎(岸本祐二)、おるい(加賀まりこ)は町中で具合が悪くなっていた妊婦、お吉(有沢妃呂子)に出会い家まで送る。
 そして光圀たちと格之進は「菓子浪」という菓子屋で鉢合わせをする。菓子浪の主人、亀蔵(芦屋小雁)はお朝の父親で、お吉は亀蔵の後妻だったのである。
お朝とお吉は、折り合いが悪く、近くお吉に子どもが生まれることもあって、お朝は家を飛び出したのだった。
 ところで、亀蔵は毎年殿様、細川綱利(堀内正美)に菓子を献上していたが、今年出す菓子の工夫がつかず、苦労していた。光圀はお朝が菓子の味に敏感な舌を持っていることを見抜き、亀蔵とお朝に二人で協力して菓子作りをすればいいと提案する。格之進は、亀蔵、お吉に反発を繰り返すお朝をたしなめる。
 一方お娟(由美かおる)は、商人風の男、高崎(石倉英彦)が猛毒を持っていることに気付く。やがて亀蔵の菓子に細工をして、殿様を亡きものにしようとする中老、西脇忠左衛門(大林丈史)の悪巧みが明らかになる…。


第19話:
『決戦!村人たちよ立ち上がれ』/津和野(2002年5月20日放送)

 光圀(石坂浩二)一行は津和野へ。
 しかし、宿場町の栗木(くりぎ)の旅篭に助三郎(岸本祐二)の姿はなかった。その頃、助三郎は奈津(濱田万葉)という女を連れて人目を避けながら裏道を急いでいた。
 一行は、栗木の手前で不審な男たちに取り囲まれていた奈津を救い、助三郎が奈津を家まで送り届けることになった。
 その時は、ほんの嫌がらせに過ぎないと感じていた光圀たちだったが、助三郎たちは男たちに執拗に追われる。


 お娟(由美かおる)、せん(清水あすか)から助三郎たちが命までも狙われていたと知らされ、光圀、格之進(山田純大)は助三郎らが目指す三ツ木村へ向った。おるい(加賀まりこ)も旅籠の女中よね(片桐はいり)と共に光圀たちを追う。
 光圀一行が村に着くと人々は何かに脅えるように暮らしていた。奈津と村長のとも佑(笹野高史)は奈津が男たちに追われる訳を話し始める。奈津は紙すきが盛んな近くの村に嫁いでいたが、村では庄屋が私腹を肥やすため人々の暮らしを苦しめていた。
 庄屋と代官は結託しており、奈津の夫と義父は代官所に捕らえられてしまう。直訴状を家老の多胡真蔭(勝部演之)に届けようとする奈津に追手が放たれたのである。多胡は光圀の竹馬の友だ。
 さて、村にも戦支度に身を固めた追手が迫る。怯える村人たちに光圀は一緒に戦おうと励ますのだった…。


第20話:
『新妻お娟の大奮闘』/唐津(2002年5月27日放送)

 光圀(石坂浩二)一行は、焼き物が盛んな唐津へ。お娟(由美かおる)が街に入ってくると、老人が野良犬に吠えかけられ難儀していた。人々が生類憐れみの令を恐れて、しり込みしている時、お娟が犬を追い払う。それを見ていた唐津藩の侍、服部左馬之助(山内としお)は、駆け付けた役人にお娟に罪はないと証言する。
 さて一行の宿に左馬之助がやって来て、お娟を嫁になって欲しいと意外な頼みごとをする。しかもたった二日間だけでいいと言う。事情があると察した光圀とお娟は申し出を受け入る。
 お娟は左馬之助の父、源右衛門(山田吾一)と母、澄江(長内美那子)にも気に入られ、かいがいしく両親の世話をする。


 ところで光圀は焼き物師の蓑吉(岩田和樹)から、焼き物問屋の井筒屋徳兵衛(真夏竜)が品物の相場を一人で操作し、人々を借金で縛っていることを知らされた。井筒屋は藩の役人とつながっており、暮らしは苦しくなる一方だ。また二日後に藩主の土井周防守(谷川俊)が江戸から帰って来ることも聞いた。
 左馬之助は井筒屋が国家老の青山図書(原口剛)と結託していることをつかんでおり、命をかけてそのことを殿様に知らせる決心を固めていた。独り者の左馬助は、年老いた両親を最後に喜ばせようと、お娟に嫁のふりを頼んだのである。
 左馬之助の覚悟を察知した青山は、左馬之助に刺客を放つ。お娟がそれを追い払う。殿様のお国入りが近付いた。左馬之助が殿様の前に進み出るが…。



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