2002年1月7日〜7月1日(全25話

あらすじ:

第 12345678910111213141516171819202122232425 話

第1話:
『初春の旅立ち』/江戸(2002年1月7日放送)

 水戸光圀(石坂浩二)が隠居して初めての正月、江戸城では将軍、徳川綱吉(堤大二郎)が大名たちから新年の挨拶を受けていた。その中で綱吉と柳沢吉保(橋爪淳)、尾張大納言徳川光友(橋幸夫)は、光圀がひげをたくわえたという噂に声が弾んでいた。
 その頃光圀は、水戸藩の江戸屋敷で新年を祝っていた。そこへ、光友がひょっこり姿を現す。ひげ姿の光圀にうれしそうに対面した光友は、日光例幣使(れいへいし)に関する悪い噂を伝える。例幣使は、年に一度朝廷から東照宮に送り出される勅使だが、それが街道で人々から金を巻き上げているというのだ。
 光圀一行は春を待って日光へと向い、今市の宿で例幣使の行列と出会う。今年の例幣使は堀川厚信(村野武範)、護衛は公家侍の酒井秀之亮(石山律雄)だ。堀川はおるいの幼馴染みだと分かる。目にあまる例幣使の振る舞いに光圀は心を痛める。さらに光圀は、父親を昨年殺されたという娘、おしん(尾上紫)から例幣使の悪行を聞く。
 一方、忍びをすてた次郎坊(コロッケ)も陰陽師の修行を積み、今市にやって来た…。


第2話:
『やんちゃ坊主が仲間入り』/足利(2002年1月14日放送)

 光圀(石坂浩二)一行は、家康公ゆかりの足利へ向った。足利学校が所蔵する書物を見ることを光圀は楽しみしている。だが、山道に迷って難儀する。
 野宿も覚悟したところへ浪人の川田十四郎(渡辺哲)が現れ、さらに良助(西田篤史)、源吾(横田凌祐)兄弟とも出会い、足利の町に無事到着する。川田は人を探して旅を続けていた。兄弟の父、松本昇山(ベンガル)は足利学校の先生をしているという。
 ところが、昇山の名前を聞いて、川田の顔色が変わった。川田が探している仇が昇山だったからだ。


 しかし川田が厳しく問いつめても、昇山は仇を討たれる覚えがないという。光圀は昇山が人違いでは無いかと疑問を抱くが、昇山はなぜか子供たちのために、重大な秘密を抱いたまま死ぬ覚悟を決めたようにも感じるのだった。良助たちの世話をするお菊(岡本舞)も、事の成り行きを心配している。
 一方、足利学校を取り仕切る学校役人の吉田信之輔(朝日完記)は、事が外にもれては一大事と、昇山に助太刀をし、川田を亡き者にしようと企む。
 そして対決の日。昇山は川田の指定した場所に出向く。そこには吉田が手配した刺客が待ち受けていた…
 やがて光圀の知恵で事件は解決し、良助はおるい(加賀まりこ)と共に水戸の彰考館へ、源吾は光圀一行と共にそれぞれ旅立つことになる。


第3話:
『肝っ玉おかみの決闘』/喜連川(2002年1月21日放送)

 光圀(石坂浩二)一行は喜連川へ。
 道中源吾(横田凌祐)が腹痛を起こし、宿場で介抱してくれる場所を探すが、なぜか町に人影がなく静まりかえっていた。
 通りかかった遊び人風の佐吉(沢向要士)が、問屋場を強引に説得して、やっと源吾を休ませることができた。
 宿場では問屋場と口入屋が争っており、人々が安心して働くことができない。荷物も行き来しなくなってしまった。
 問屋場を切り盛りするのは女将のお玉(中村玉緒)。


 口入屋は喜兵衛(三夏紳)が仕切っている。
 喜兵衛によると、お玉は強欲で、人を働かせても賃金を払わないこともあるという。しかし、光圀にはお玉は口は悪いが、しっかり者のように思えた。
 光圀は両勢力の反発を心配している。しかし、状況は悪くなるばかり。それぞれ人を集め、けんかの準備に余念がない。
 そもそもこの宿場を納めている領主は、見回りにも現れず、役割を果たしていないという。光圀は怠慢な領主に心を痛めるが…。


第4話:
『殿を殴った指南役』/松島(2001年4月23日放送)

 光圀(石坂浩二)一行は、仙台藩の松島へ。
 この地には又部弥七郎(藤岡弘)というすご腕の剣術指南役がいると聞き、格之進(山田純大)は稽古をつけてもらおうと楽しみしていた。
 しかし、やっと訪ね当てた弥七郎は、指南役を退き、今は娘の久枝(森ほさち)と共に土産ももの木の下駒作りに精を出していた。格之進はそれでも教えを受けたいと、しばらく住み込みで仕事を手伝うことになった。
 そこへ勘定方の役人、沼野重造(大河内浩)が現れる。沼野は表向きの仕事の他に、高利貸しをしていた。弥七郎も沼野に借金がある。
 ところで、沼野は、勘定奉行、矢島精兵衛(亀石征一郎)が久枝を側室に欲しがっていることを告げる。


 弥七郎は当然断るが、沼野しつこく打診を繰り返す。
 一方、弥七郎が役を退いた理由が気になる光圀は、助三郎(岸本祐二)お娟(由美かおる)に真相を探らせる。やがて弥七郎が浪費のおさまらない殿様の弟をいさめるために殴ってしまい、役を退いていたと判明。
 さらに、調べを進めるうちに矢島は沼野と結託して、藩の金を流用して私服を肥やしていたことも分かる。助三郎たちを隠密だと思い込んだ矢島は自分だけ罪を逃れようと、弥七郎をだまし、沼野を亡きものにさせようとするのだったが…。


第5話:
『謎の河童の恩返し』/遠野(2001年4月30日放送)

 光圀(石坂浩二)一行は、民話が人々の生活で語られる盛岡藩の遠野にやって来た。
 光圀から、この地では河童が見られるそうだと聞き、源吾は興味津々だ。早速、土地の老人、弥平(沼田曜一)が語る河童の話に耳を傾ける。
源吾は小川のほとりでふしぎな人影を見、河童だったと主張するが、格之進(山田純大)は信用しない。
 ところで遠野では、三十年ほど前、盛岡藩の圧政に耐えかねて、騒動を起こした阿曽沼衆という一派がいた。その時、藩の重職上野帯刀(真田健一郎)が騒ぎを押さえたが、恨みに思っている人々が残っている。光圀は松岡半蔵(鷲生功)たち阿曽沼の残党の不穏な動きを察知する。


 弥平の近所には指物師の文吉(鈴木豊)おかよ(八木小織)夫婦がおり、おつる(清水美沙)という娘と共に幸せに暮らしていたが、文吉の作る品物が評判になり、領内巡察に来る上野がをそれを検分することになった。
松岡はその機会に上野を亡きものにしようと企て、おつるをさらって文吉に協力させようとする。実は、弥平と文吉もかつての阿曽沼衆だ。
 一方、次郎坊(コロッケ)は弥平の顔を見、昔話を聞いて、幼い頃のあることを思い出していた。それは川で溺れた次郎坊が弥平に助けられた記憶だった。次郎坊は河童の扮装をして、弥平たちの危機を救おうとするが…。



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