2002年1月7日〜7月1日(全25話

あらすじ:

第 12345678910111213141516171819202122232425 話

第11話:
『やんちゃ坊主の大冒険』/敦賀(2002年3月18日放送)

 光圀(石坂浩二)一行は海路酒田から敦賀へ向った。船中、源吾(横田凌祐)は船 の下働きをしている少年、和(かず・西田篤史)と出会い驚いた。
和が水戸にいるはずの兄、良介(西田篤史・二役)にそっくりだったからだ。二人はすぐ親しくなり、将来の夢を語り合う。船乗りになって広い海を走り回りたいと話す和を光圀は微笑ましくながめていた。
 しかし、敦賀に着いた時、和が役人の目を逃れるようにして船を降りて行くのを見て、光圀はふしぎに思った。お娟(由美かおる)が和の跡をつける。すると和は町中で郡奉行金田主膳(藤堂新二)配下の役人に取り囲まれ、陣屋に監禁されてしまう。


 実は和は酒井家の若殿様で、事情があって身分を隠して旅をしていたのだ。陣屋に忍び込んだお娟は和から江戸留守居役の浅倉兵衛(安井昌二)を探して欲しいと頼まれる。
 そして敦賀ではおるい(加賀まりこ)が待ち受けていた。久しぶりの再会を喜ぶ一行だった。源吾は良介からの手紙を受け取って、兄を懐かしく思い出し、一人で水戸へ向った。
 一方、お娟の手引きで陣屋を抜け出した和は、源吾と出会い浅倉の屋敷を目指す。
不正を働き、私腹を肥やしていた金田の悪事を暴くため、和は浅倉に殿様からの手紙を渡さなければならない。開き直った金田は和と浅倉の命を亡きものにしようとする…。


第12話:
『都に消えた!双子の秘密』/小浜(2002年4月1日放送・春の2時間スペシャル)

 堀川厚信(村野武範)から、おるい(加賀まりこ)の幼馴染み六条安知(小野寺昭)の危機を告げる手紙を受け取った光圀(石坂浩二)一行は京都へと急いだ。
 その頃、京都ではすすき党と名乗る盗賊団が出没し、人々に恐れられていた。しかし、狙うのは金持ちのみで人を殺すことはなかった。
 さて、おるいと格之進(岸本祐二)が六条を訪ねると、家は荒れ果てかつての面影はない。しかも六条の妻、茂子(伊藤榮子)の姿がない。おるいは六条から、茂子が「街でおるいに会った」という謎の言葉を残して出ていったと知らされ、驚いた。
 その上、将軍家に批判的で武芸もたしなむ六条は、すすき党の一味ではないかと疑われていることが分かった。
 ところで、関白邸を訪ねた光圀は、偶然、尾張大納言光友(橋幸夫)と再会し、公家や大名まで生活が苦しく、商人に借金を重ねていることを知らされた。
 また、次郎坊(コロッケ)は恩のある陰陽師が死んでしまったことを聞かされ、悲しみに暮れる。その次郎坊を慰めようと立ち寄っためし屋で、お娟(由美かおる)はおるいにそっくりなお雪(加賀まりこ・二役)と出会った。茂子が見た女はお雪だったのである…。


第13話:
『黄門様は名鑑定士!』/天橋立(2002年4月8日放送)

 光圀(石坂浩二)一行は日本三景の一つ天橋立に着いた。この辺りは質屋が多く軒を並べていた。その一軒の店先で喧嘩をしていた姑と嫁、おせき(横山通乃)とお松(田京恵)の仲裁をしたことから、光圀は二人と親しくなった。
 一方、光圀たちとは別行動の格之進(山田純大)は、旅の踊り子一行、おしず(勝野雅奈恵)、おいと(遠藤真理子)、太市(藤田啓而)と親しくなった。おしずは格之進に恋心を抱く。
 ところで光圀はお松から古い茶碗の目利きを頼まれる。光圀はそれが千利休ゆかりの品だと気付き驚いた。茶碗は料理屋の主人が持ち込んだものだというそれがなぜ、ここにあるのか。


 お娟(由美かおる)、次郎坊(コロッケ)の調べで、茶碗は元々前の中老、内藤治右衛門(冷泉公裕)の物だったことが判明する。内藤は茶碗を紛失したことで、殿様の信頼も無くしそれがもとで病いの床に伏していることも分かった。光圀は茶碗を内藤に返し、内藤から藩政を意のままにしようとする城代家老、堀直政(中村孝雄)の企みがあること聞かされる。茶碗紛失は堀の仕業だ。
 その頃、現在の中老、向井将監(荒木しげる)も堀の企てに気付いていたが、時遅く、堀は向井を亡きものにしようして、手はずを整えていた…。


第14話:
『激闘!忍びの対決』/紀州(2001年7月2日放送)

 光圀(石坂浩二)一行は徳川御三家の一つ、紀州へ向っていた。その山中で一行は伊賀忍者の一団に襲われる。
 お娟(由美かおる)の活躍で、難を逃れたが、おるい(加賀まりこ)がけがを負い、一行は農民の源蔵(中村方隆)、あかね(鶴水瑠衣)、父娘の家でかくまわれることになった。
 実は父娘は根来忍者の一員だ。
 伊賀忍者はなぜ、一行を襲ったのか。柳沢吉保の陰謀が隠されていると、光圀は見破った。


 ところであかねは、城下で紀州傘を作っている半次(佐伯太輔)と恋仲にあったが、半次の父、久作(レッツゴー長作)は二人の仲を快く思っていなかった。久作父子は公儀の隠密で平和には暮らせない定めだったからだ。
 久作は紀州城下に火を放ち、人々を混乱に落し入れるよう指令を受けていた。そのことを知らされ、半次はあかねを諦めようと決心する。結ばれることができない若い二人を、あわれに思う光圀だった。
 光圀の命を狙う、伊賀忍者、それを阻止しようとする、根来忍者の闇の戦いが激しさを増す。
 紀州藩主、徳川光貞(舟木一夫)は光圀の命を守ろうと、自ら出向き、騒ぎをおさめようとするのだが…。


第15話:
『謎の美人は危険な匂い』/堺(2001年7月9日放送)

 光圀(石坂浩二)一行は堺に着いた。この土地は元来、鉄砲鍛冶が軒を並べ賑わっていたが、最近では需要が減って包丁作りに転向する鍛冶屋が少なくなかった。
 鍛冶屋の一人、半兵衛(中田浩二)も包丁を作るようになっていたが、息子の清太郎(西川弘志)はそれが不満で、鉄砲の試し撃ちをして憂さを晴らしていた。半兵衛の娘お八重(尾道凛)は、仕事のことですぐ口論になる半兵衛と清太郎を心配そうに見守っている。光圀は半兵衛に包丁作りを依頼した。
ところで、一行は店先で半兵衛の客、お蝶(佳那晃子)と出会う。お蝶の華麗な姿、仕草に光圀、助三郎(岸本祐二)、格之進(山田純大)は思わず見とれてしまう。お蝶は一行を茶会に招いた。


 お蝶にちやほやする光圀たちに腹を立てたお娟(由美かおる)とおるい(加賀まりこ)は一行の旅費を持って姿をくらましてしまう。
 ところで、お蝶は清太郎に密かに鉄砲を大量に作って欲しいと依頼していた。好きな仕事ができるならと、清太郎はそれを引き受ける。
 次郎坊(コロッケ)の調べで、お蝶が悪党のうず潮の勘兵衛(樋浦勉)一味とつながっている事が分かる。
 しかし、光圀はお蝶にはさらに深い事情があるのではないかと感じるのだった…。



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