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マスターズの軌跡

マスターズの歴史

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1934年、ボビー・ジョーンズとクリフォード・ロバーツは、ゴルフに恩返しをする為に、毎年行われるトーナメントを開催することを決定しました。当時、ニューヨークにあったW.AltonJonesのオフィスで最終的に決断が下されました。大会の名前を決める時、ロバーツが最初に「マスターズ」と思い付きましたが、ジョーンズがこの名前を嫌い、最初の5年間は「オーガスタ・ナショナル・インビテーション・トーナメント」という名前が採用されました。しかし、1939年にジョーンズが折れて、ロバーツがずっと推していた「マスターズ」が大会の正式名に替わりました。ジョーンズは選手として出場する意志は無かったのですが、会員に説得され出場、戦前に参加した9大会(全体で12回)の最高成績は1934年の13位でした。

マスターズの初期時代からの決め事は今も数多く残っています。たとえば、4日間で1日18ホール(当時では3日目に36ホールをプレイしていた)や、出場資格を得るための予選を排除したり、3人組みではなく2人組みで回るようにしたりと、数多くの決め事は今なら当たり前になっています。観客にはペアリング・リストと大会パンフレットが配られていますが、大会の商業化は当時から極限まで押さえられてきました。

記念すべき第1回のマスターズは、1934年3月22日に行われましたが、1940年から毎年4月の第1週目に行われるようになりました。最初のマスターズで優勝したのはホートン・スミスで、1934年の秋にインとアウトが入れ替わりました。1935年にジーン・サラゼンが、「世界中に響いたショット」として知られているダブルイーグルをパー5の15番ホールで決めて、クレッグ・ウッドとのプレイオフに持ち込みました。サラゼンは次の日に行われた36ホールのプレイオフを5打差で勝ちました。1942年、バイロン・ネルソンがベン・ホーガンを18ホールのプレイオフで69−70として優勝を決めましたが、次の年から戦争で3年間、マスターズが行われませんでした。その期間、戦争を援助するため、オーガスタ・ナショナルのグラウンドで牛と七面鳥が飼育されました。

1950年代では、ベン・ホーガンが2回優勝し、アーノルド・パーマーが通算4勝の内、最初の優勝を飾りました。1958年のパーマー初優勝時のアーメン・コーナーが、伝統の始まりでした。1960年からパー3コンテストが始まり、1965、66年には、ジャック・ニクラウスが大会始まって以来初めて、2連覇を達成しました。1970年代に、マスターズとゴルフ界に多大な貢献したジョーンズとロバーツ(2人共)がこの世を去っていきました。1980年には、セベ・バレステロスが23歳で最年少優勝の記録を塗り替え、1986年には、ジャック・ニクラウスが46歳で6度目の優勝を飾りました。そして1997年、タイガー・ウッズが32年前に記録された大会4日間の最小スコアを更新しました。

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