ドアマンの独り言

January 27, 2015

休みの日になると必ず行く所があります。

東王病院からそう遠くない、雑踏の街に佇む高級書店。
一歩足を踏み入れると、外の世界が嘘だったかのように静まり返る店内。
まるでモダンアートのように独創的に陳列された数々の本。
紳士・淑女の振る舞いで対応してくださる店員たち。

余談ですが、馴染みの深い店員が 「ドアマン、ベルボーイ、コンシェルジェ・連係のススメ」 をわざわざイギリスから取り寄せて、私に勧めて下さいました。頼みもしなかったのに、さりげなく教えてくれる、気配りの精神と品の良さ。

私は、この書店の細かい取り組み一つ一つに 「美しさ」 を感じます。
そして、この書店の全てが私に 「安らぎ」 を与えてくれるのです。

最高のサービスを提供し、多くの著名人をお客様として抱える東王病院。このような 「安らぎ」 をお客様に感じて頂く事は、私たちの 「使命」 です。そのため、マスコミが玄関で騒ぐというのは以ての外、あってはならない事です。チーフになる前からマスメディアのハンドリングは経験してきましたが、今回は一国の大臣が関心の的であっただけに、一瞬たりとも気を抜く暇はありませんでした。

それにしても仲野先生… アクシデントが起きて、私が東王病院の決まりごとを言ったにも関わらず、責任を持って冷静に判断し、患者を迎え入れました。大変感心致しました。第一印象が悪かったため過小評価していた事は、認めましょう。

久々の大仕事に、久々の休息。
書籍を何冊か買って、散歩した後にカプチーノでも飲むことにします。
サブチーフ・ドアマンの向 (むかい) は今日、一人当番でしたね..
問題がないかどうか、後ほど連絡させて頂きます。

アレックス・ミドルトン