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2018年5月27日放送
中央スリナム自然保護区

敵をだます昆虫

中央スリナム自然保護区にいる昆虫たちは実に巧妙に姿を隠します。クジャクギスという昆虫は「枯れ葉」そっくりに姿を変えました。ただの枯れ葉ではありません。ハキリアリに少し切り取られたような跡が2箇所も。あの手この手で敵の目をあざむきます。

恋のアピール合戦

岩がちな森には珍しい「イワドリ」がいます。オスは全身オレンジ色、メスは真っ黒。オスは森のある場所に集まり、メスに懸命にアピール合戦を繰り広げます。選ばれた1羽がメスと交尾ができるのです。そして巨石の影に生まれたてのヒナを発見しました!

華やかな護身術

できるだけ見つからないように姿を変えた昆虫がいる一方、カエルたちはみな派手です。カラフルな原色で森の中で目立ちまくりです。実はそれにもワケが。「警告色」といって毒々しい色で、敵に食べる気を起こさせない作戦なのです。

スリナムという国、どこにあるか知っていますか?南米北部にある小さな国です。国土のほとんどが森で、手付かずの自然が残ります。番組では、初めてスリナムへの取材を敢行。ジャガーもいる森でのキャンプ生活は、虫の音とカエルやサルの声がこだまする中を、歩いて撮影する日々でした。そこには珍しい昆虫や爬虫類がたくさんいます。毎年新種が見つかる新種の宝庫、世界中の研究者が調査に入る今注目の未知の森なのです。

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