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2018年4月22日放送
大西洋岸の森 南東保護区群

固有種の宝庫の森

世界遺産に登録された25箇所には固有の動物がたくさんいます。海沿いから山まで多様な環境に適応して固有種が生まれたのです。撮影隊は海から山へと移動しながら撮影。近年発見された新種のサルや、カラフルなインコなどユニークな生き物と出会いました。

残された8%の森

ヨーロッパ人がブラジルに来るまで、ここには広大な「マタ・アトランティカ」という森が広がっていました。しかし16世紀以降、木を伐採しては牧場や畑にしたため残された森はたった8%に。これ以上の開発を食い止めるため世界遺産に登録されました。

森を守るムリキ

山の森に固有種のサル「ムリキ」がいます。南米最大で体長150cm。彼らは毎日エサを求めて集団で移動します。そして木の実を食べては移動先でフンをし、やがてフンに含まれるタネが芽を出します。こうしてムリキは森を守っているのです。

ブラジル・サンパウロの南の大西洋岸に森がモザイク状に点在しています。それが今回の世界遺産で登録エリアは何と25箇所。元は1つの広大な森でしたが、16世紀以降、人間が開拓した結果バラバラになってしまったのです。それでもなお、森にはたくさんの貴重な動物たちが暮らしています。中でも珍しいのが南米最大のサル「ムリキ」です。エサを求めて木の上を自由自在に移動するムリキ。その秘密は長い尻尾に隠されていました。

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