放送アーカイブ

2018年4月8日放送
ケニア山国立公園/自然林

標高4500mの奇怪な植物

通常、植物は小さくなって高山の厳しい環境に適応しているのですが、ケニア山には背丈が5メートルを超えるジャイアントセネシオが生えています。身を丸めて山の寒さに耐えたり、筒状の体の中に水や空気を溜めて寒さを乗り切る植物など紹介します。

標高3600mのシマウマ

富士山ほどの標高に麓のサバンナで暮らすシマウマや牛の仲間のエランドの姿がありました。乾季2月、サバンナの草は枯れてしまいますが、ケニア山の3600mほどの場所にはみずみずしい草が生えています。それを目当てに動物たちは山を登るのです。

2800mに熱帯雨林

ケニア山には熱帯雨林があります。その森にはヒョウ、クロシロコロブス、ブッシュバックなど多様な動物たちが暮らしています。ある夜、ハイエナがウォーターバックを捕えました。山が作った水場は肉食獣の狩りの場になっていたのです。

標高2100mゾウのトンネル

ケニア山と麓のサバンナは野生動物たちが自由に往来していましたが、高速道路で分断されました。しかし2010年、高速道路の下にトンネルが設けられ、これによって年間千頭ものゾウが山とサバンナを再び往来するようになりました。

ケニア共和国の最高峰、標高5911mのケニア山の頂にある氷河から、溶け出した水を追って山を下ります。すると水が育む巨大な植物や、山の寒さから身を守る巧妙な仕組みを持つ植物が姿を見せます。さらに標高を下げると、山中の大きな湖や落差25mの滝など氷河が作った美しい景観が現れます。富士山ほどの標高では、草原を駆けるシマウマの群が登場。水は熱帯雨林を潤し、山とサバンナを往来するゾウなど多様な生命を支えます。

  • (写真)
  • (写真)
  • (写真)
  • (写真)
この地域の世界遺産リスト