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2018年1月28日放送
ブリュージュ歴史地区

音楽を奏でる塔

ブリュージュは交易都市として繁栄し、中世ヨーロッパ世界市場の中心となりました。その象徴が市民の手で建造された高さ83mの鐘楼。最上階にある大小47個の鐘は時を告げるだけでなくメロディを奏でる楽器として親しまれてきました。

中世の国際都市

内陸に位置するにもかかわらずブリュージュが繁栄したのは北海から繋がる水路と街中に張りめぐらされた運河によります。ヨーロッパ中の商品が行き来しました。ここからはリネンや毛織物が各国へと広がり、街にはギルドハウスが立ち並びました。

女たちの館

街の外れに橋でつながっている空間があります。この場所は「ベギン会」という女性のための共同体。発祥は13世紀、十字軍遠征で夫を亡くしたり残された女性が自立できるように作られました。女性は針仕事や織物業などで生計を立てました。

中世ヨーロッパ世界市場の中心として繁栄したブリュージュ。街は時が止まったかのように当時のままの姿を留めます。街に張りめぐらされた運河は、今は観光のハイライトとなっています。運河でゆくと繁栄の象徴である鐘楼や教会、商業施設などが見えてきます。ブリュージュには、歴史地区の他にメロディを奏でる巨大な鐘楼、そして中世の女性たちの自立を支えた施設ベギン会が世界遺産です。小さな街に3つも世界遺産があるんです!

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