放送アーカイブ

2017年2月5日放送
琉球王国のグスク及び関連遺産群

王国をささえた虹色の貝

中国や日本の中間に位置する琉球は古くから交易で栄えました。
その中に虹色に輝く「螺鈿漆器」がありました。使われたのは沖縄周辺でしか取れない夜光貝です。
中国から伝わった特殊な技術で貝を加工した螺鈿は琉球王国の特産品となり、国を繁栄させたのです。

サンゴ礁でできた城

沖縄本島に300余り点在する石積みの城があります。「グスク」と呼ばれます。
実は島を覆うサンゴ礁で出来た石灰岩で作られました。首里城もグスクの1つ。
しかし戦争で爆撃を受け壊滅状態に。その貴重な土台部分が今も首里城の床下に眠っていました。

聖地で発見!黄金の勾玉

世界遺産に登録されているのはグスクだけではなく、琉球王国の祈りのための聖地も含まれています。
そして王国は女性司祭が宗教的にも取りまとめていたのです。
そんな王国の聖地から黄金の勾玉が発掘されました。現代も生きる女性司祭が登場します。

ほんの130年前まで沖縄にあった琉球王国。1429年に琉球を統一して以来450年間続きました。
食べ物はもちろん街並や音楽など、あらゆる面で観光客を楽しませている沖縄の文化の根源には琉球王国があるのです。
そして、世界遺産に登録されている首里城含む5つのグスク=城をひも解いていくと、今もなお沖縄の人々の中に生き続ける信仰が浮かび上がりました。
沖縄の青い海とサンゴ礁が作った王国の魅力をお伝えします。