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2016年11月6日放送
チンクエ・テッレ

断崖に生まれた5つの町

チンクエ・テッレの5つの町は、人が暮らすには過酷な環境でした。
山の谷間の町では水害に襲われることもあります。
狭い土地でブドウを育てるため、命綱を付けて断崖を下り、岩を削って段々畑を作って来ました。

段々畑のレアものワイン

知る人ぞ知るチンクエ・テッレの白ワインの特徴は、同じ畑で育てた3種類のブドウで作ること。
ラベルにはブドウが獲れた段々畑の海岸地区名が記されています。
さらに農家の倉庫に眠っていたヴィンテージワインも紹介します。

地中海の砦!迷路の町

チンクエ・テッレには別の顔がありました。
13世紀にはジェノヴァ共和国の前線基地だったのです。
港には見張り台があり、町の高台には砦が築かれました。
そして敵が一気に襲撃しにくいよう、迷路のような町が生まれたのです。

北イタリア、地中海を見下ろす断崖に小さな5つの町があります。チンクエ・テッレとは「5つの土地」という意味です。
鉄道や道路が通じるまでは、町へは船でしか近づけませんでした。人の営みが始まったのは1000年前のこと。
狭い土地に段々畑を作りブドウを育ててきました。段々畑の総延長は6700キロに達します。
今では貴重な白ワインの産地として知られ、チンクエ・テッレには多くの観光客が訪れます。

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