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2016年8月7日放送
サマルカンド 文化の交差路

サマルカンド・ブルーの秘密

“青の都”と呼ばれるサマルカンド。
青の秘密を探るため、伝統の技を受け継ぐ陶芸家を訪ねます。
モスクや神学校を飾る美しいタイルは、イランから伝わったコバルトと中国の焼物技術が結びついて生まれたものでした。

封印された“呪いの棺”

中央アジアに大帝国を築いたティムール。<その墓を暴けば禍が起こる>という言い伝えがありました。
しかし1941年、調査のために棺が開けられたのです。
すると翌日ドイツ軍が国境を越えて侵攻。以来、棺は封印されました。

交易の民!謎のソグド人

かつてサマルカンドを支配していたのは、シルクロード交易で富を得た謎のソグド人でした。
7世紀の宮殿跡からは玉座の間を飾った壁画も発見されました。
しかし13世紀、チンギス・ハーンにより街は破壊されたのです。

中央アジアを支配したティムール帝国の都サマルカンド。
600年前、美しい青いドームを持つモスクや鮮やかな青いタイルで飾られた神学校が次々と築かれます。
“青の都”と呼ばれたサマルカンドは、東西を結ぶシルクロードの中継地でした。
中国の焼き物や紙漉きの技術はヨーロッパに伝えられ、サマルカンド・ブルーを生んだペルシャの顔料は中国へと伝えられたのです。
人と物が行き交った、まさに文化の交差路でした。

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