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2016年7月3日放送
カラクムルの古代マヤ都市と熱帯林

潜入!巨大ジャガーの神殿

高さ55メートル。マヤ文明の遺跡群でも最大級の神殿ピラミッドが、カラクムルにあります。
普段は遺跡保護のため、非公開となっている遺跡内部に潜入しました。
そこで目撃したのは、古代マヤ人の世界観を表した地下神殿でした。

発見!壁画に古代マヤの暮らし

2004年、研究者も見たことのない壁画が発見されました。
壁画はなぜか外壁に描かれ、さらに日常生活の風景が描かれていたのです。
そこには、マヤ文字で「アトーレの人」などと説明文がつけられ、知られざる古代マヤの暮らしが鮮やかに描かれていました。

5万人を支えた貯水池

ユカタン半島には、大きな川がありません。
石灰岩質の大地が水を吸収してしまうからです。
最盛期、5万人の人口を抱えた巨大都市国家・カラクムル。
飲み水の確保には、アグアダと呼ばれる水溜まりやチュルトゥンという貯水池が大きな役割を果たしました。

メキシコ・ユカタン半島の内陸部に位置するカラクムル遺跡。
面積30平方km以上の範囲に、大小6250の建築物が分布するマヤ地域屈指の大遺跡です。
発掘はまだ全体の1割ほどですが、近年、次々と重要な発見がありました。
約1500年前の建造物からは、当時のマヤ人の日常生活が描かれた壁画が見つかりました。
これまでほとんど知られていなかったいにしえの暮らしが、明らかになったのです。

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