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2015年11月8日放送
フォース鉄道橋

いまも現役!125年前の鉄道橋

1890年、開通したフォース鉄道橋。
今も変わらずに使われ、毎日200本の列車を通している。
鋼の恐竜と呼ばれるこの橋が、強固に造られたのには訳があった。
当時、世界最長だったテイ橋が強風により崩落、その大惨事を教訓として受け継がれたからである。

日本人も参加!風速30メートルとの闘い

フォース鉄道橋は、湾の強風下で建設されなければならなかった。
その条件を満たすものとして、カンチレバーという構造が選定された。
橋の仕組みを説明するための、実演に参加したのは日本人、後にフォース鉄道橋の建設アシスタントエンジニアとなる渡邊嘉一だった。

スコットランド人が愛する橋

フォース鉄道橋の南北両岸には町が広がっている。
町中の骨董品店、橋の建設に携わった建設作業員の思い出の品々が残っている。
4500人の作業員のうち、事故犠牲者は少なくとも70人以上。
人々の様々な思いを受けた赤色の鉄道橋は、毎日、違った顔を見せる。

スコットランドのシンボル「フォース鉄道橋」は、イギリスが全土に鉄道網を張り巡らせた19世紀末、造られた鋼鉄の橋です。
長さ2530メートル、高さ110メートルの巨大な橋は、当時の人々に待ち望まれていたものでした。
エジンバラ方面から北へ向かうのに、鉄道ルートはフォース湾に遮られ、西に迂回することを余儀なくされていたからです。
それは、鉄道網の最後の難所を、ついに乗り越えることができた、英知と誇りの結晶なのです。

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