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2015年5月31日放送
フェス旧市街

まるで迷路!1万本の路地

周囲十数キロの城壁の中は、まさに迷路。およそ1万本の路地が毛細血管のように走ります。
しかし路地から一歩家の中に入ると広い中庭があり、驚かされます。
人口密度の高いフェスで開放感を味わうための工夫でした。

900年つづく染色のワザ

フェスでは住民の7割が職人といわれます。
中でも有名なのが、タンネリと呼ばれるなめし皮の染色作業場。皮を柔らかくするのは鳩の糞。
また染色のもとは植物など、昔ながらの知恵が活かされていました。

驚き!中世の水のネットワーク

フェスでは水の湧き出す場所にモスクが作られました。
そして傾斜を利用し、各地のモスクから周辺の家々へ水が流れていったのです。
1軒の家を訪ね、暮らしの中でどのように利用しているのか取材しました。

モロッコ王国で最も古い都、フェス旧市街。
無数の細い路地が町中を走ることから、“世界一の迷宮都市”とも呼ばれる。
しかし一見無秩序にみえる町には、住民が快適に暮らすための独特な家作り、また貴重な水を町中へ行き渡らせる驚きのシステムがあった。
番組では、住民の家々を訪ね、中世から続く暮らしの知恵を紹介する。

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