放送アーカイブ

2013年10月6日放送
屋久島 I

海に浮かぶ!九州最高峰へ

約1500万年前、マグマが海底で冷えて花崗岩となり、海底を突き破って上昇。
それが屋久島を形づくった。いわば、島は巨大な一枚岩。
その「てっぺん」が標高1936メートルの宮之浦岳。九州最高峰を目指す。

樹齢2000年以上!縄文杉のヒミツ

幹の周囲16メートル。縄文杉は屋久島最大の杉。
ゴツゴツして波打つ樹皮は、真っすぐ伸びる普通の杉とは形を異にする。
なぜ縄文杉は、あのような姿になったのか?その秘密を解き明かす。

伝説の山師が語る“幻の巨木”

屋久島では巨木を伐る技をもつ人を、山師という。
山と森を知り尽くした伝説の山師・高田久夫さん。彼はいう、「縄文杉は小さい」。
広大な原生林には、数千本の屋久杉があるという。
その中には、未知の巨木があるはず…。

九州の南端・佐多岬から南に60キロ。屋久島は、周囲約130キロの円形に近い島。
海岸部は亜熱帯の照葉樹林が広がり、2000メートル近い山頂部は冷温帯の笹の草原。
途中、1000メートル前後には屋久杉など、針葉樹の巨木が林立する。
豊かに見える森だが、その大地は土壌が薄く、花崗岩がむき出しになっている。
屋久島は台風の通り道であり、雪も降る。
日本の気候が凝縮し、厳しい環境を生き抜く巨木たちの秘密に迫る。