放送アーカイブ

2013年6月9日放送
ジャイプルの天体観測施設

高さ27m!世界最大の日時計

王宮の庭に聳える高さ27mもある巨大な三角形。
それが世界最大の日時計です。2秒単位で正確な時間を計測できる精度を持ちます。
大きな装置で、秒単位まで時を知ること…それはマハラジャの権威を高めました。まさに18世紀のインドの頭脳だったのです。

国を動かした12星座占い

インド人は、今でも占いによって未来を決めます。
その占いに欠かせないのが、星座と惑星の位置が記された天文表です。
星座ごとに作られた12の観測器を使い、天文表が作られました。
かつては宮廷の占い師が国の未来をも占ったのです。

傑作!マハラジャの星占い装置

天体観測施設を設計したマハラジャ“サワイ・ジャイ・シン2世”。
彼は、世界中から天文学の専門書を取り寄せ研究を重ねます。その集大成として作られたのが、ひと際奇妙な観測器。
星座の位置や時刻など、星占いに欠かせない全ての要素を同時に知ることができるものでした。

インド・ジャイプル、街の中心に不思議なカタチをした装置が建ち並びます。それが「ジャイプルの天体観測施設」です。
作られたのは今から300年ほど前。手がけたのは、この地方を治めた王様・マハラジャです。
高さ27mもある巨大な三角形や、複雑怪奇な線が刻まれた観測器など、その数は18種類。すべては正確な“星占い”をするためでした。今も現役で、正確な暦を刻む天体観測施設の謎に迫ります。