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2013年3月31日放送
サンガ川流域の森林地帯

探検!幻のゾウがすむ森

サンガ川の流域一帯に広がる森を歩くとマルミミゾウに出会いました。
森に棲むゾウで、生態はまだよくわかっていないため幻のゾウといわれます。
そんなマルミミゾウを追うと、彼らの食べ物や生活の痕跡を見つけることができました。

ゾウが作った不思議な湿地

マルミミゾウは森との関わりがとても深い動物です。
彼らはエサの植物からは取りにくいミネラルを牙で地面を掘り起こし、土を食べて補給しているのです。それを長い年月繰り返し、森には丸い湿地「バイ」がいくつもできました。
そこはまた、他の動物たちにとっても水やミネラルを摂取するための大切な場所となっているのです。

知られざる赤毛ゴリラ

ンドキの森にはゾウの他に頭の毛が赤いゴリラも生息しています。
彼らの生態はまだよくわかっていません。
撮影隊はバイで観察を続け、彼らが水草の根を食べる貴重な姿をとらえました。

コンゴ共和国にンドキの森があります。
これまで現地の住人でも立ち入らなかった深い森です。近年ようやくこの森に棲む動物たちの生態が明らかになり、2012年世界遺産に登録されました。しかしたどり着くまで車と徒歩とカヌーでほぼ3日。ンドキの森には”バイ”と呼ばれる不思議な湿地がいくつもあり、そこにはさまざまな動物が水を飲みに集まります。そして、ほかでは見られない、ゾウやゴリラの独特な生態が観察できるのです。