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2012年10月21日放送
カムチャツカ火山群II

サケ200万匹が帰る湖

カムチャツカ半島の南端・クリル湖には毎年200万匹ものベニザケが遡上します。
海でたんぱく質や脂肪分をたっぷりと蓄えたベニザケを狙って、湖にはヒグマたちがやってくるのです。

海へとつづく火山の恵み

半島の周りを厳しい環境の海が取り囲んでいます。
でも、そこはトドやラッコ、シャチなどが暮らす豊かな海。
火山灰がもたらす川の栄養分が海へと注ぎ、その海から再びサケが帰ることで栄養分が循環しているのです。

子グマ危機一髪!

ヒグマは子育てするのはメスだけです。
冬眠を控え、たらふくサケを食べていたヒグマの親子。そこに、放浪するオスが現れます。
子グマにふりかかる危機。はたして子グマの運命は…?

ロシアのカムチャツカ半島にはヒグマが1万頭以上も生息しています。
ヒグマは生態系の頂点に君臨し、大自然のサイクルの中心的な存在。6月から半年間、川を遡上し続ける数百万匹のサケをはじめ、半島にはヒグマたちの食べ物が溢れています。
巨体を揺らし、サケを獲る様は実に豪快。
撮影隊は、半島の南端にある湖「クリル湖」に向かい、ヒグマの撮影を敢行しました。
そこは冬眠に備えヒグマが数百頭も集まる豊かな湖だったのです。