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2012年1月1日放送
辰年スペシャル 北京と瀋陽の故宮
5つの爪をもつ皇帝の龍
皇帝のシンボル、龍。中でも「5つの爪をもつ龍」は、皇帝だけが使うことができる特別なデザイン。
さらに中国では、黄色は高貴な色とされ、皇帝だけが使える色だった。
700年の伝統を持つ、黄色い瑠璃瓦を焼く窯元も紹介。
究極の金レンガ
金磚(きんせん)と呼ばれる大型の黒いレンガは、故宮で最も重要な太和殿の床などに使われた。
叩くと金属のような音色がするレンガは、2ヶ月間焼き続けて完成する最高級品。
故宮の建設には、中国全土から究極の技が集められた。
大草原の知られざる故宮
清王朝を興した北方の騎馬民族。彼らは故郷・瀋陽を都としていた。
その宮殿も、皇帝のシンボルである龍と黄色い瑠璃瓦で飾られていた。
けれど、北京にはないものが。それは、緑の瑠璃瓦。
緑はかれらの生きた草原の色だった。
北京故宮は、明から清、500年にわたり皇帝が君臨した宮殿。
かつて紫禁城と呼ばれ、庶民の立ち入りは禁じられた。
故宮には龍があふれている。屋根瓦や通路にも龍の姿がある。
中国では、皇帝は龍の子孫と信じられていた。
龍は皇帝のシンボル、広大な中国を支配する力の象徴だった。
瀋陽の故宮は、騎馬民族であった清王著が最初に建てた宮殿。
そこにも皇帝の龍がある。
異民族が、中国を支配するためには龍の権威が必要だった。
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